2010年01月10日
顔全体のニキビ跡のへこみやしわなどの治療といえば、以前は強いケミカルピーリングや炭酸ガスレーザーで全体を削るリサーフェシングという治療が行われていました。しかしケロイドや色素沈着のでやすい人にとっては副作用が問題となり、こうした治療はされなくなりました。それでも副作用がでなかった人の効果は高かったため、研究が進められ、全体を削るのではなく、部分的に入れ替えるのであれば、大きな副作用はでないだろういうことでフラクセルを代表とするフラクショナルレーザー治療が考案されました(ちなみにフラクショナルというのは断片的なという意味です)。フラクセル登場以降多くのフラクショナルレーザーが開発され、今ではレーザーだけでなく、高周波を使ったものなどさまざまなフラクショナルな入れ替え治療が開発されています。炭酸ガスフラクショナルレーザーもこの一つです。つまり昔は炭酸ガスレーザーで表面すべてを削る強い治療(強くアブレーティブな治療)だったのが、削らずに部分的に凝固させる強いけれどもやややさしめの治療(ノンアブレーティブな治療)にかわり、それがまたさらなる効果を求めて、揺り戻されて炭酸ガスで部分的に削る強い治療(アブレーティブな治療)になったという感じです。
以前レーザーの波長のグラフを掲載しましたが、その時は1000nm以上の波長の部分はありませんでした。今回は1000nm以上の波長が長い部分のグラフで、炭酸ガスの波長が優れていることを示しています。
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