2017年03月10日
お母さんと一緒に来られたのですがお母さんがおっしゃるには『私が稲葉クリニックで先代の稲葉先生にイナバ式ワキガ手術してもらってわきがが治ったので子供にもイナバ式ワキガ手術をうけさせた』ということで今回手術を受けられたご本人は稲葉クリニックではないのですが、イナバ式わきが手術を行っているところでワキガ手術を受けられたものの治らなかったので、今度は必ず完治できるところをとお探しになり当院の情報にたどりつき来院されました。
左右同時ではなく別々に手術したいということで、今回はより治っていないと言われる左側を先に手術することになりました。
わきの状態をみてみると
今回手術したのは左側ですが毛を処理せず来院されているので毛が残っているのがわかりやすい右側です。
外側に毛がたくさん生えているのがわかります。前回の手術が不充分であることを予想させます。この写真ではわかりにくいかもしれませんが、内側にも毛は残っています。
左側は手術のために毛をきれいに剃って来られているので毛の状態はわかりません。
前回の傷口がわかりやすいように赤マークをつけてみました
ここからは今回の手術となります。
麻酔をかけ切開してアポクリン腺を露出させるために内部をはがしたところです。
今回は前回の手術の切開よりやや大きく切っているのがわかります。
また剪除法ですので切開の位置も前回とは違ってほぼ真ん中です。2本切開を入れる施設もありますが範囲が広くても僕は1本の切開で行っています。
やや白っぽい皮膚の回りにピンク色の範囲がありますが、その部分まで剝離(はくり:はがすこと)しています。つまりその部分までアポクリン腺があったのでその部分まではがしています。毛が存在する場所より広くアポクリン腺を除去していることになります。
前回の手術の切開の外側にも及んでいるということはそもそも前回の手術では手をつけていないところにアポクリン腺があったということを意味します。
全体にアポクリン線は残っていたのですが、特に前方に多く残っていました。
剪除法では目で確認しながら手術を行いますので、確実にアポクリン腺を除去できます(剪除法で再発させているところもあるので確認できる目をもっていればの話ですが・・)
全体のアポクリン腺をしっかり除去し手術を終えました。
これで左のワキガからは解放されます。
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