2009年11月18日
冷やす治療としては、ウイルス性のいぼには液体窒素を塗って治療する方法が現在でも行われています。太田母斑や異所性蒙古斑と呼ばれる青アザには現在はQスイッチレーザーによる治療を行うわけですが、以前はドライアイス圧抵法といって、ドライアイスを皮膚に押し当てて、ダメージを与えることにより、皮膚ごとあざを取り除いていた時代がありました。Qスイッチレーザーはメラニン色素だけを破壊するのですが、ドライアイスは冷やしているだけですので、色素だけというような選択性がありませんので、瘢痕を残してしまうなどの問題があったために現在はQスイッチレーザーによる治療にかわっています。
スタッフのご家族から柿の差し入れがありました。
見た目は先がとんがっていて大きな渋柿です。
いくらなんでも渋柿を差し入れはしないでしょうということで切ってみました。
甘い柿によくある特有の黒い斑点がまったくみられません。
それでもまさか渋柿ではないでしょうということで食べてみました。まずまず甘い柿でほっとしました。あとでご家族(農家です)に確認してもらったところそれは広島では有名な祇園坊柿という渋柿だったのです。
ドヒャー なぜ渋くなく、甘いのか?
ドライアイスによる処理で渋みをぬいているということでした。
渋柿から渋みを抜いた柿は「あおし柿」と呼ばれ、各地で作られているようです。
以前は焼酎につけこんで渋みを取られていましたが、近年はドライアイスを使用して、渋柿の果肉にある渋みの元である可溶性タンニンがドライアイスから出る炭酸ガスと反応し、渋みのない不溶性タンニンに変化して渋みがなくなるのを利用しているとのことです。
以前渋柿をすりつぶして作った柿の汁に魚をとる網をつけて耐久性を増すのに使われているのをみたことがあります。あとは渋柿は干し柿にして食べるものとばかり思っていました。
ドライアイスにこんな使い方があったんですね。
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