2013年10月29日
前回は治療の条件のひとつ『波長』をメインにしたお話でした
今回は別の条件『パルス幅』の話をしてみましょう
パルス幅というと難しく聞こえますが、光やレーザーの照射されている時間です
同じエネルギーでも一瞬に照射されるのか、じっくり照射されるのかの違いです
光はすべてじっくり照射されるグループに属します
レーザーは一瞬に照射されるグループとじっくり照射されるグループにわかれます
一瞬に照射されるグループはQスイッチレーザーと呼ばれ、QスイッチルビーとQスイッチYAG(ヤグ)とQスイッチアレキサンドライトレーザーがあります
簡単に言えば一瞬だけ高エネルギーを当てることで周囲に熱が広がってダメージがでる前に照射を止めてシミだけを破壊してしまおうというわけです
Qスイッチルビーレーザーは黒への吸収度があって、赤みへは逆に吸収されないで皮膚の奥深くへ届き、ADMと呼ばれる深いシミなどへの効果も良いため、好んで使用されます
QスイッチYAGレーザーの一部はレーザートーニングという名前で今までレーザーを当てることができなかった肝斑の治療や最近では扁平母斑の治療へも応用されるようになっています
じっくり照射されるレーザーのグループの代表格は脱毛レーザーです
じっくりレーザーを当てることで黒い毛が熱くなってその周囲にある毛の生える元にダメージを与えるわけです
逆にQスイッチレーザーだと毛の周囲に熱がほとんど発生しないので脱毛できないわけです
炭酸ガスレーザーはほくろやふくらんだシミに用いられますが、最近は皮膚を部分的に蒸発させて入れ替えるフラクショナルレーザーにも使われています
これもじっくり照射されるグループに属しますが、じっくりの中でも一瞬のものとじっくりのものがあり、一瞬のものはウルトラパルス炭酸ガスレーザーと呼ばれ、やはり炭酸ガスレーザーの中ではダメージが少なくなります
この代表格のウルトラパルス炭酸ガスレーザーがアンコアでそれによるフラクショナル治療がブリッジセラピーです
アンコアは普通の炭酸ガスレーザーとは異なり、非常に高価なレーザーです
これまでの炭酸ガスフラクショナル治療は強く行うと効果はいいのですが、色素沈着などの副作用が長引きました
逆に副作用をださないように低いエネルギーで行うと副作用も小さくなるのですが、効果も少なくなるのが問題でした
これを改善したのがeマトリックスで、これで多くの人がニキビ跡や毛穴・ちりめんじわなどを人に知られずに治療することが可能となっています
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