2009年11月25日
以前は豊胸に使うバッグは、シリコンバッグでしたがアメリカで膠原病という免疫の病気との関連が疑われ、1992年にアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる)によって豊胸術への利用がストップされ、生理食塩水のバッグとなっていました。しかし生理食塩水バッグの触感の悪さから、ハイドロジェルバッグやCMCバッグなどの中身が漏れても吸収するタイプの触感のいいバッグが登場しました。しかしこれらのバッグも安全性が不明瞭であったため、2006年に1992年頃に疑われた問題は否定されてFDAの認可が下りてからは、ほぼシリコンバッグが使用されています。ただすべてのシリコンバッグを認可したわけではなく、メーカーや種類が限られています。当院では認可を受けたバッグのみを使用していますが、認可されていないバッグに自分たちで勝手に名前をつけて使用しているところもあります。
左は約20年前のシリコンバッグで、右は現在のシリコンバッグです。見た目にも左のバッグはへにょへにょなのがわかると思いますが、触った時のバッグの丈夫さもまったく異なります。現在のシリコンバッグは以前のシリコンバッグと異なり、バッグの殻(膜)が多層構造の破れにくいものになっており、万が一バッグが破損した場合にも流れ出しにくいコヒーシブシリコンとなっています。
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