上まぶたのたるみですが、加齢と共に目の外側から皮膚のたるみがひどくなり、三角目と呼ばれるような状態になってきます。
皮膚のかぶりが強いと目の視野をじゃますることになり、見えにくいのを反射的に改善しようとして、無意識に眉をあげてしまうために、今度は額にしわが刻まれてしまうというケースもあります。
このような時にも場合によっては糸で留める埋没法で改善することができます。
しかししっかりたるみを改善させるためには、皮膚や脂肪を除去する方法(切る手術)が必要となります。
切る手術にも、①形作る二重のラインにそって切開する方法と②眉毛の下で切開する方法があります。しっかり二重を作りたい方は前者の方法で行い、厚ぼったい二重になりそうな場合は後者の方法で、その方の状態やご希望にあわせて最適な方法を選択し手術を行います。
下まぶたのたるみについては、以前は切る方法しかありませんでしたが、近年治療方法が進歩し、多くのケースで切らずにPRPで下まぶたのたるみを改善させられるようになりました。
しかしやはりたるみが強度の場合は切る手術が必要となることがあります。
切る手術の場合は下まぶたのまつげのすぐ下に切開を加えて治療を行います。
単に皮膚や脂肪を除去するだけでなく、余分な脂肪をゴルゴラインにずらして移植するハムラ変法と呼ばれる手術法を選択する場合もあります。
あとは筋肉をつりあげ、余分な皮膚を取り除き丁寧に縫い合わせます。
切る手術を行う場合にも入院の必要はなく、通院で治療を行うことができ、手術後5日目~1週間のあいだに抜糸を行います。
手術後は腫れが生じます。
場合によっては内出血となるケースがあります。
手術直後は切開部分の赤みができ、目立たなくなるまでに時間がかかることもあり、傷跡が残る場合もあります。