点滴に使われるビタミンCの品質のお話です。
患者さんが『今まで他院で保存料の入ったビタミンCの点滴をしていたけれども、保存料の入っていないビタミンC点滴を受けたい』ということで来院されました。
G6PDという酵素が欠損しているとビタミンC点滴で溶血を起こします。
日本人でこの酵素が欠けている方は少ないのですが、この酵素活性を測定して安全を確かめてから点滴を行います。
検査は数分でできます。
当院の高濃度ビタミンC点滴は『保存料が入っていない』ということだけではありません。
ビタミンCは温度の変化に敏感で変質してしまうため、温度管理が重要です。このため購入費用が高くなっても、海外の工場からクリニックまできちんと冷蔵輸送されているビタミンCを使用しています。
先日ご紹介した本の中にもこのあたりのことは詳しく書かれています。