目の下のシミは全部肝斑と診断されていることがある

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

本日シミのカウンセリングに来られた方は典型的なADMでした。

他院ではじめ肝斑と言われ治療を受けたものの、その後別のドクターにADMと言われ不信感を抱かれたようです。

肝斑とADMは治療方法がある意味真逆なので正確な診断が必要です。

ADMには強いレーザーが必要ですが、肝斑に強いレーザーを照射すると悪化してしまうので、目の下のシミは全部肝斑と診断され治療されているケースがよくあります。

ADMに肝斑の治療を行っても何の効果もありませんので注意が必要です。

同様の話は下記のリンクにあるように過去に何度も行っています。

シミの種類に応じた的確な治療が必要です

シミの種類を見分けて治療しないとなおりません。

誤診の多いADM治療

典型的なADMでした

深くにあるしみADMはQスイッチレーザーかピコレーザーでしか治らない

 

シミの種類を見分けて治療しないとなおりません。

シミの鑑別診断は難しい場合もありますが、典型的なシミのこともよくあります。

あっちこっちのクリニックで目の下のシミの診察を受けたもののあるところでは『肝斑』、別のあるところでは『ADM』と診断され、この方は『肝斑』と診断されたところでQスイッチYAGレーザー治療を受けておられましたが、効果を感じないということでした。

この方のシミは『ADM』でした。

目の下のシミはすべて肝斑だと診断されて効かない治療をされているのをよくみかけます。

シミはその種類を見分けて適切な治療する必要があります。

 

 

シミの種類に応じた的確な治療が必要です

シミ治療といってもさまざまな種類の治療があります。

一番多く行われているのは、光治療だと思います。

光治療は顔全体に光を照射していきます。

光に反応した部分が数日黒くなることがありますが、治療直後からお化粧できますので、ひとに知られずに治療することができます。

シミを治すことがメインですが、赤ら顔やハリをだすことで毛穴や小じわの治療もかねているのも光治療のいいところです。

デメリットは複数回の治療が必要となることとたるみや毛穴、ちりめんじわなどはもっと強力な治療が必要となることです。

1度の治療で確実にシミを除去したい場合はQスイッチルビーレーザー、ノーマルルビーレーザーやサージトロンなどを用います。

これらの治療は気になるシミを1度で改善できるのがいいところですが、治療後しばらくテープ処置が必要となることや、シミの色が逆に濃くなる時期があるかもしれないことがデメリットです。しかも部分的なシミだけを治すことになります。

肝斑は強い治療を行うと濃くなることがあります。
このため内服薬を服用したり、優しく光治療やレーザー治療、塗り薬による治療などを行います。

ADMという目の下のシミはQスイッチルビーレーザーなどの強いレーザーでしか治せないシミです。しかし他のシミだと判断されて効果のない光治療を長々と行われているケースがありますので注意が必要となります。

ケガをした後のシミはレーザーや光治療は基本的にはできません。この場合は塗り薬による治療などを行います。

どのようなシミかを見分けて的確な治療を行うことが必要です。

とりあえず光治療をしておこうということではダメなのです。

シミ治療にもさまざまな方法があります②

肝斑ではない目の下のシミが肝斑と誤診されているケースがよくあります。

目の下にできたシミをすべて肝斑と診断しているのではないかと思うくらいそうしたケースが多くあります。

実際に見分けるのが難しいケースもありますが、少し経験があれば見分けられるケースも多くあります。

肝斑と光老化によってできるシミと深くにあるADMなどのシミは治療法が全く異なるので合ってない治療を行えば治らなかったり、悪化したりすることもあります。

治療方法がまったく異なることもあるので診断は大切です。

普通は1回のシミ治療で効果は感じます。

1回のシミ治療で完全に治るかどうかは別ですが、普通は1回の治療で効果は感じます。

今回、他院でシミ治療を14回行ったものの効果を感じないというご相談がありました。はじめは肝斑と診断され、その後はADMと診断されて治療を受けられたそうです。肝斑は1回の治療でなおすのは難しいですが、効果もないのに14回の治療は行いません。そしてADMは基本的には1回の治療でほぼ治ります。治らないとすれば診断か治療、あるいはその両方が間違っています。知識がないかあるいは何も考えずに治療しているのかだと思いますが、知っていてワザと何度も治療させているのであればさらに悪質です。

光老化のシミでしたが、今回はQスイッチルビーレーザーを行いました。1回の治療で効果を感じていただけると思います。

 

効果をだすには正確な診断が必要です。

フォトフェイシャルやフォーマなどの光治療はひと知れずシミや赤み、お肌のハリなどを改善するためには優れた治療です。
ただすべてのシミに効くわけではありません。


今日シミのカウンセリングに来られた方が『他院で光治療を受けたが、ドクターから詳しい説明もなく、相談員が説明するだけで治療を受けたものの一番気にしていたシミに全く効果がなかった』とおっしゃっておられました。

この方のシミはADMだと思います。

このブログに以前も書いていますが、ADMなどの深いシミには光治療は効果がありませんのでQスイッチルビーレーザーを代表とするレーザーで治療することが必要です。

また肝斑でないのに目の下のシミをすべて肝斑と診断されてトランサミンだけ投与されていることがよくあります。

肝斑以外のシミにトランサミンは基本効きません。

効果をきちんとだすには正確な診断が大切です。

深くにあるしみADMはQスイッチレーザーかピコレーザーでしか治らない

Qスイッチレーザーもピコレーザーもレーザーを照射する時間(専門的にはパルス幅といいます)が非常に短いレーザーです。

QスイッチルビーレーザーがADMに効果的なのは広く認められていますがピコレーザーはまだ新しい治療ですので一般化していませんが、おそらくピコレーザーもADMに効くと思います。

頬のシミ治療のためにフォトRFをご希望の方が来られました。

お話を詳しくお聞きすると、『頬のシミにライムライト治療を受けたが治らなかった。』ということでした。

この方のシミはADMという深いところにあるシミで、経験があるドクターであれば、すぐにADMとわかる典型的なケースでした。

ライムライトやフォトRFは光治療で、ADMにはまったく効果がありません。

顔全体のハリを出すとか全体にあるシミを薄くしたいという場合にはともかく、この患者さんが気にされているのは頬のシミ(ADM)だけですのでADMに効果のない光治療をするべきではありません。

ご本人はフォトRF治療を希望されて来院されたわけですが、それでは治らないシミであることをご説明し、もし治療するのであればQスイッチルビーレーザーが必要であることをお話しました。

シミだからといってとりあえず光治療を試すのではなく、鑑別してそのシミに応じた適切な治療を行うことが必要です。

『でもきちんと見分けてくれるところが素人では判断できないんじゃないの?』と思われますよね。

でも方法があります。

それは光治療器だけで治療しているのではなく、光治療器もQスイッチルビーレーザーもどちらももっているところだと使い分けていますので、そうしたところを探して行かれるといいと思います。