石川の方のワキガ再発の手術

再発の手術が続いています。

今日の方は剪除法手術後の方です。

脇を見ると毛はあまり生えておらず、臭いもはっきりしませんでした。

他のクリニックでご相談されたこともあるようで、その際には問題ないと言われたそうですが、やはり臭いが気になるということで当院での剪除法での手術を希望されました。

切開して確認するとアポクリン腺は残っていました。

臭いが完全になくなるようにきちんとアポクリン腺を除去しました。

広範囲に除去するため、たくさんのアンカー縫合を行って治りもよくなるようにしています。

お子様のワキガ手術についてのQ&Aはこちらです。

ローラー○○○○法2回手術後のワキガ手術

他院でローラー○○○○法によるわきが手術を2回受けたものの治らなかったということで当院へ手術に来られました。

1回受けて『治っていない』と申告すると、『では2回目は半額でします』と2回受けたものの効果はまったくなかったということでした。

わきをみると多量に毛が生えていました。

わき毛がたくさん生えている時点で前回の手術がかなり不完全であることを予想させます。

切開して内部をみると分厚い瘢痕を認めました。

この瘢痕がアポクリン腺を隠してしまっています。

瘢痕を取り除くと毛と共にアポクリン腺がしっかり残っていました。

この写真ではまばらに見えますが、瘢痕を除去すると同時にアポクリン腺もとれてしまうのでまばらに見えるだけで実際にはもっと多く残っていると思います。

こうした瘢痕は剪除法以外では露出することも除去することもできませんから前医での2回目の手術はまったく意味がなかっただろうと思います。

すべて丁寧に除去すると

丁寧に縫合して終了です。

今回は瘢痕もアポクリン腺も完全に除去しましたので、効果を感じていただけると思います。

お子様のワキガ手術についてのQ&Aはこちらです。

他院剪除法術後の剪除法手術

前回は他院で剪除法による手術を受けたものの臭いが改善せず、当院での再手術を希望されました。

前医での手術前から当院のワキガ手術のことはご存じだったということでしたが、まずは保険で剪除法を受けられたということでした。

ワキの状態です。

毛がたくさん残っていて、切開部が膨らんでいます。

右わきです。

毛がたくさん残っている場合まずアポクリン腺はきちんと除去できていないことが充分予想されます。

左わきは傷のふくらみがさらに大きいです。

傷を増やさないために前回の傷を利用する形で手術を行いました。

内部はアポクリン腺がたくさん残っていました。

全て丁寧に除去しました。

前回手術を受けたクリニックで再発していることを伝えると『今度はきちんと汗腺を除去します』と言われたそうですが、『「今度は」ってじゃあ前回はいい加減に手術したってこと!?』と信じることができず当院での手術を選ばれたのでした。

保険で行うワキガ手術が悪いわけではなく、アポクリン腺をきちんと除去しているのかどうかの問題です。

きちんと除去してくれるところで手術すればワキガは治ります。

今日もミラドライ後のワキガ手術

先日もミラドライで治っていない方でしたが、今回もミラドライを受けたものの汗も臭いも半年で効果がなくなり、体感的には治療前とまったくかわっていないということで当院での剪除法を希望されました。

切開して内部を見ると

削ってみるとアポクリン腺がはっきりわかります。

内側もこれだとわかりにくいかもしれませんが

削ってみるとアポクリン腺がたくさん残っているのがわかります。

アポクリン腺をすべて除去すると

今回の手術でワキガもワキの多汗も治ります。

ミラドライ治療後のワキガ手術

今回の方は他院でミラドライを受けて汗はやや減ったものの臭いがまったく改善されていないということで当院で剪除法によるワキガ手術を希望されました。

普段から臭うわけではなく運動したり、人前で話すなどの時に緊張すると臭いがするということでした。

その時さらさらした汗ではなく、ベタベタした汗がでるのが自分でもわかるということです。

アポクリン腺はアドレナリン作動性つまり緊張したときにかく汗なので理屈にあっています。

切開すると

ミラドライによる瘢痕がみられますので、瘢痕ごとアポクリン腺を除去すると

これをアポクリン腺がある部分全て広範囲に行いました。

あとは縫い合わせて終了です。

これで臭いも多汗も治ります。

この方とは別の方でミラドライ後当院でわきが手術を受けられた方の8か月目の検診がたまたまありました。効果をたずねると『わきの汗はほとんどかかなくなり、少しあった臭いもなくなった』と喜ばれていました。

ちなみにミラドライは2回受けられていて『1回目の効果は3ヶ月でなくなり、2回目の効果は1ヶ月でなくなった』ということでした。

今日も他院術後のワキガ再発の手術でした

今日も他院術後再発です。

ローラーを使ったわきが手術後のケースです。

術前の説明では『ワキガの臭いは7~8割軽減する』という説明だったもののご本人の自覚としては『効果はまったくなかった』ということでした。

脇を観察してみると毛がいっぱい残っています。

毛が残っている=再発ではありませんが、毛がいっぱい残っている=再発とほぼ言えます。毛根とアポクリン腺の場所が近いためです。

切開して内部を確認するとアポクリン腺が多量に残っています。前回手術でどこが除去できているのか全く分からないレベルです。

次の写真は一見ではアポクリン腺がはっきりしませんが

瘢痕を一部ひとかわ除去してみるとアポクリン腺が多量に残っているのが確認できます。

アポクリン腺はすべて丁寧に除去

これでワキガは100%治ります。

 

3回目の剪除法の手術:大阪から

今日も他院術後再発です。

大阪で2回剪除法を受けるもっまだわきが臭が気になるということで今回を含めると3回目の剪除法となりました。

剪除法が最も確実なわきが治療ですがアポクリン腺を取り残せば当然わきがは残ります。

前回の手術は1時間半くらいだったということですが、当院では広範に丁寧に行ったため約3時間45分の手術となりました。

瘢痕ごとアポクリン腺はすべて除去しました。

ブログにずっと書いているのでわきが再発の手術が続いているのがおわかりかと思いますが、わきが手術はきちんとした手術を行わないと治りません。

 

わきが電気凝固法&レーザー治療後の再発の手術

今日の方は東京からです。

東京のクリニックで電気凝固法で複数回のわきが治療を受けるも全く臭いがかわらず、次には別のクリニックで何らかのわきがレーザー治療でこれも複数回治療を受けたものの臭いはまったくかわらなかったということでした。

今回は根治を希望して意を決して広島の当院まで来られました。

いつもながらアポクリン腺は多量に残っていました。

どこがどう電気凝固されているのかまったくわかりません。

アポクリン腺はすべて除去

今回はしっかり効果を感じていただけると思います。

4回目のワキガ手術:香川から

今回のワキガ手術の方も再発の方です。

ビューホット、ローラー○○○○法、剪除法をそれぞれ別のクリニックで受けられたそうです。

ビューホットとローラー○○○○法はそれぞれ40万円くらいかかり、他院での剪除法も入れるとすでに100万近くかかったようです。

ビューホットは効果が全くなく、ローラー○○○○法、剪除法は効果が一瞬だったということでした。

今回の当院での剪除法で4回目の手術となります。

すでに局所麻酔はしてしまっているので白くなっていますが、手術前のわきの状態です。

傷だけでなく、毛がたくさん残っています。

これだけ毛が残っているというのは3度わきが手術を受けた状態に見えません。

以前の手術では臭いも毛もほとんどなくなると説明を受けたということでした。

切開してアポクリン腺を露出します。

毛根のまわりのぷつぷつがアポクリン腺です。

あらゆるところに残っています。

白っぽい膜の下に毛根がみえます。

瘢痕の下に毛とアポクリン腺が大量に残っていました。

これをすべて除去すると

瘢痕が分厚く除去に手間取ったのと範囲が広範囲でしたので5時間45分の大手術となりました。

今回の手術でやっとわきがは治ります。

 

 

ワキガ治療に対する考え方

まずメールで最近患者さんからいただいた質問とそれに返答した答えです。

患者さんからの質問から

『剪除法のクリニック探しをしていて、SNSなどで症例写真を見て気になるところがありました。

貴院で剪除法を行った患者さんの手術後の特徴は以下のとおりでした。

①汗も臭いも全くなくなった。

②症例写真を見ると、半年以上経っても色素沈着が幅広に残っている。

一方で他院の患者さんの特徴は以下のとおりでした。

①汗も臭いも全くなくなるわけではない。

②半年くらいで傷跡が目立たなくなる。

①については文句なしで貴院の腕の良さが分かったところですが、

やはり②については、どのような違いがあるのか気になってます。

患者さんの声を聞くと、剥離時間が長い(それだけ丁寧に汗腺を取っている)のが影響しているものかと思っています。

貴院では、術後一年後の状態をあまり見ることがない、とのことでしたが、

一年後の状態が分からないのに「美容クリニックとして整容的にも工夫している」とは、何を根拠に仰っておられるのか気になりました。

可能な限りブログでも、術後の経過写真がアップされるとイメージつきやすいのかなと思ったりしました。

(患者さんの協力ありきかと思いますが)

関東の患者は病院探していると、東京のクリニックと貴院を比較するのが最終地点な気がします。』

 

それに対して次のようにお答えしました。

『ノウハウのすべてをここであかすことはできませんが、様々な工夫を行っており、時間的には剥離や剪除にかかる時間が長いのではなく、きれいに治すためのアンカー縫合などに要する時間が長いのです。

正確な比較といえるかわかりませんが、例えば10センチ切るのと5センチ切るのとはそもそも傷跡の残り方に差があります。どちらもきれいに縫い合わせれば10センチ切ったほうが傷跡が目立つ可能性が高くなります。

ただ10センチ切ってきれいに縫い合わせるのと5センチ切って適当に縫い合わせるかあるいは縫い合わせないのとでは10センチの傷跡の方が目立つかといえばそうでないかもしれません。

しっかり手術すればダウンタイムも長くなり場合によっては傷が残る可能性があるのは当然ですので、それを気にされるのであればワキガ臭が残ることはあきらめてダウンタイムの短い手術を受けられるしかないと思います。』

 

ここ最近わきがの他院手術後の再発の手術が特に多いのですが、数えてみると最近の13件の手術の内9件が再発の方でした。

最近の例では約7割が再発の方の手術ということになります。

つまりこの方たちの初回の治療はまったく無駄になってしまっているわけです。

この再発した方が治療を受けられたクリニックで治療を受けられた他の方はもしかしたら満足されているのかもしれません。でもアポクリン腺が多量に残っているケースも多々ありますから実際にはほとんどの方がわきが臭が治っていなくて気にされているかもしれません。

当院ではわきが臭は完全に治したうえで、できる限りきれいに治るように努力しているというだけです。

手術を丁寧に行っているだけでなく、手術後の処置もできるようにできるだけ診察に来られることもおすすめしています。傷が膨らんだ時には注射治療を行うこともありますし、色が気になる場合はレーザー治療を行うこともあります。術後2年は無料でこのような処置を行っています。これは1年以上たっても再発がない自信があるためこのようなことができるのです。ただ実際には1年以上経ってから診察に来られる方は少数です。これはきれいに治っているのか傷をあきらめておられるのかはわかりません。遠方から来られている方は来院しにくいのかもしれません。

どこでどんな治療を受けられるかは患者さんの自由ですし、その方にとってのベストな治療はひとそれぞれ違うのかもしれません。