これまで吸引法、レーザー、ミラドライ、クアドラカット法でワキガ治療を受けられていて、今回の剪除法で5回目のワキガ治療となります。
ワキの内部はさすがに4回治療を受けられているので瘢痕でいっぱいです。
瘢痕ごとアポクリン汗腺の層を除去
軟膏を塗ってしまっているので素の状態ではありません。
非常に広範囲にアポクリン腺を除去しています。
これまでの治療の影響で癒着が強く、瘢痕も多かったので時間がかかり、5時間を超える手術でした。
これまで吸引法、レーザー、ミラドライ、クアドラカット法でワキガ治療を受けられていて、今回の剪除法で5回目のワキガ治療となります。
ワキの内部はさすがに4回治療を受けられているので瘢痕でいっぱいです。
瘢痕ごとアポクリン汗腺の層を除去
軟膏を塗ってしまっているので素の状態ではありません。
非常に広範囲にアポクリン腺を除去しています。
これまでの治療の影響で癒着が強く、瘢痕も多かったので時間がかかり、5時間を超える手術でした。
昨年11月に何人かの方に口の中からレーザーを照射してたるみを改善するフォトナ4Dのスムースリフトをモニターとして受けていただき好評を得ました。
今回はそのフォトナ4Dの上位バージョンであるフォトナ6Dのデモを僕を含めスタッフが受けました。
フォトナ4Dも6Dも予想していたよりおもしろい治療でいろいろ勉強になりました
ほぼ毎日PRPなど若返り治療や二重治療も行っていますが、こちらは画像は出せないので今回もワキガの話題です。
3日連続の他院わきが再発の治療の最終日です。
この方も再発というかいったん臭いが改善してまた臭ってきたわけではなく、はじめからまったく治っていなかったようです。
レーザー治療だったということですが、詳細はわかりません。
脇を切開して内部を観察するとアポクリン腺が多量です。
外から見たわき毛の範囲が広くなかったので手術も楽勝かと思いきや、毛の範囲よりアポクリン腺の範囲がかなり広く、しかも前回の治療によって瘢痕ができていて、この瘢痕を除去してからアポクリン腺を除去したのでかなり手間がかかりました。
直視下剪除法以外の方法だと外から見てアポクリン腺がありそうな範囲で治療するだけなので、アポクリン腺の取り残しがあってもわかりません。
当院で行っている直視下剪除法だとアポクリン腺の範囲が広くても目で確認しながらアポクリン腺があるところまで広げて手術をするので取り残すことはありません。(もちろん剪除法でもいいかげんに治療すればアポクリン腺は残ります)
瘢痕もアポクリン腺もすべて除去すると
これでワキガは完全に治ります。
今日の方は東京からです。
東京のクリニックで電気凝固法で複数回のわきが治療を受けるも全く臭いがかわらず、次には別のクリニックで何らかのわきがレーザー治療でこれも複数回治療を受けたものの臭いはまったくかわらなかったということでした。
今回は根治を希望して意を決して広島の当院まで来られました。
いつもながらアポクリン腺は多量に残っていました。
どこがどう電気凝固されているのかまったくわかりません。
アポクリン腺はすべて除去
今回はしっかり効果を感じていただけると思います。
今日もワキガ再発のちりょうです。
アポクリン腺はたくさん残っていました。
密集している部分
パラパラある部分
すべてアポクリン腺を除去すると
これでワキガとワキ多汗から解放されます。
以前にも説明させていただいたことがあると思いますが、今日は美容皮膚治療の理論的なお話です。
少しややこしいと感じられるかもしれませんが、理論がわかると得をします。
世の中にはいろんな治療や治療機器があるわけですが、受ける側が内容を詳細に理解できないのは仕方がないところもありますが、実は治療を行う側が理論をよくわからずに治療していることもよくあるのです。
つまり治療を受ける側が理屈を知っていればはじめから何が有効か、あるいは無効かがわかることも多いので、自分が治療を受けたいと思った時に、賢く選択して治療を受けることができるようになります。
肌の成分のうちシミに関連するメラニンは黒く、赤みに関連する赤血球の成分である酸化ヘモグロビンは赤いので、シミを消すためには黒いもの(メラニン)をターゲットとして治療し、赤みを改善するには赤いもの(赤血球)をターゲットとして治療します。正確にはメラニンはメラニンを産生したりメラニンをもっている細胞やその周囲の組織、ヘモグロビンは赤血球が流れている血管がターゲットです。
これは光の吸収の度合いをあらわすグラフです。縦軸は皮膚に吸収される度合い、横軸は光の波長を示しています。
YAG(532nmあたり) dye (595nmあたり) ルビー (694nmあたり) アレキサンドライト (755nmあたり) ダイオード(800nmあたり) YAG(1064nmあたり)となっているのはそれぞれのレーザーの名前と波長です。YAGレーザーは1064nmとその半分の波長である532nmの2つの波長のレーザーをだすことができます。
例えばメラニンと書いてある黒い線をみてみるとだいたい右下がりの線ですので波長が短い方が吸収されやすく、波長が長くなるほど吸収されにくいとここでは読みます。
メラニンはシミに関連するのだから、400とか500nm(ナノメーターと呼びます)とかの吸収されやすい波長の短い(数値の低い)光で治療すればいいのではないかと思われるかもしれませんが、そこまで単純な話でなく波長は長くなるほど皮膚の奥深くまで届き、短いと深くにまで届きません。
つまり波長は長すぎても短すぎてもダメでバランスが大切です。通常最も効率よくシミ治療ができるのはルビーレーザー(694nm)くらいの波長とされています。
あとはこのグラフでは表現されていませんが、パルス幅といってレーザーがでている時間の条件も加味する必要があります。。
皮膚深くにあるシミを治療する場合はQスイッチルビーレーザーと呼ばれるレーザーが用いられることが多いわけですが、Qスイッチレーザーは一瞬の間に高いエネルギーを出すことのできる(パルス幅の短い)レーザーです。
高いエネルギーをじんわり時間をかけて照射すると周囲の正常な組織にもダメージを与えてしまうので、これを避けながら高いエネルギーを与えるためにQスイッチという装置がついているのです。
レーザーが照射される時間がQスイッチはns(ナノ秒),その他のノーマルレーザーではms(ミリ秒)と1000000倍照射時間が違い(1ns=0.000001ms)、Qスイッチレーザーは2億分の1秒といった短い時間だけレーザーがでているのです。
このためシミ治療をしっかり行っているクリニックにはQスイッチルビーレーザーが導入されています。
最近ではピコ秒レーザーといってさらに短い時間に光を照射できるレーザーがでてきていています。
ただなんでも短い時間に高エネルギーをだすことがいいわけではありません。脱毛などの目的であればメラニンや毛を破壊するだけでなく、その周囲の毛の生えるもとにダメージを与えるためにmsレベルの長い照射時間でしかもさらに皮膚深くにレーザー光が届くダイオードレーザーやアレキサンドライトレーザーを使用します。たとえば毛にQスイッチレーザーを照射すれば、毛の中のメラニン色素は破壊されて、毛の色はなくなりますが、毛が生えるもとはダメージを受けないので新しく普通の毛が生えてきて脱毛効果はありません。
目的に応じてレーザーの種類や波長なども考慮しながら治療を行うことが必要となるのですが、Qスイッチレーザーなどでしか治せないADM(思春期以後にできる深いシミ)というシミに効果のない光治療が漫然と行われていたり、肝斑でないシミに肝斑だと間違った診断がされて治療されていたり、その逆であったりすることが問題です。
美容クリニックで使用されている美容機器の多くは海外で開発され作られていて、それを輸入して国内で使われていることがほとんどです。
最近そのことが問題視されていて何らかの基準を作って国内でも認可する方向で進んでいるようです。
美容機器が宣伝されているような効果を本当に持っているのかやその安全性も公的に証明されていないものもたくさんあります。
FDAという言葉を聞かれたことがある方も多くおられると思いますが、FDAはアメリカの機関で日本の厚生労働省にあたる組織です。
日本でも美容治療トラブルに対する保険があるのですが、その際にもFDA承認を受けた機器によって起こったことであれば保険がきくけれども、そうでなければ保険がきかないというようなことあることからもわかるようにFDA承認を得ているかどうかが大きな基準になっています。
このためさくら美容クリニックでは同じ治療目的の装置でもFDA承認の機械と承認されていない機械があれば、FDA承認を受けた機械を導入するようにしています。
レーザー脂肪融解 スカルプシュアーを導入し数ヶ月たちました。
痩身治療はしたいけれども、メスや針を使うのは恐いといわれる方に好評をいただいています。
1週間前にあった美容外科学会でも『スカルプシュアー』に関する演題にかなり時間が割り当てられていました。
素人的にはレーザーで脂肪を溶かすときいてもそんなものかと思われるかもしれませんが、むしろレーザーに詳しい人のほうが『レーザーで脂肪を溶かすって無理じゃないの?』と思ってしまうと思います。
でもスカルプシュアー日本の厚生労働省にあたる機関であるアメリカのFDAに世界ではじめて脂肪融解レーザーとして承認された脂肪を溶かせるレーザーです。
FDAは承認条件が厳しく、FDA認可されているということは信頼性が大きいのです。
ひとことで脂肪を溶かすといっても脂肪を溶かすためには、さまざまな条件が必要となります。
脂肪は皮膚を越えて先の深くにありますから、まず脂肪までエネルギーが安全に届くことが必要です。
スカルプシュアーのレーザーは皮膚の色に関係なく治療することができます。
また脂肪に吸収されればそれでいいのかというとそうではなく、脂肪に吸収されすぎると浅い層の脂肪ばかりにエネルギーが集まってしまい深い脂肪に届かないので、効果を出すためには程よく脂肪に吸収されるレーザーでないといけないのです。
こうした理由から1060nmという波長が選ばれています。
これまではクールスカルプティング・ゼルティックがこうした機械を使った痩身では主流だったのですが、『スカルプシュアー』という新しい選択肢が増えています。
今はまだボディしか治療できないのですが、顔も治療できるように研究されているそうです。
実はレーザーで痩身ができるようになるとは夢にも思っていませんでした。
でもあきらめずにいろんなことを考える人がいます。
一定時間脂肪を熱することができると脂肪が減ることがわかり、レーザーを25分当てるだけで、痛みもほぼ感じさせずに楽に痩せることができるようになりました。
通常のレーザーはパルス照射といって一瞬光がでるだけですが、このレーザーは光を出し続ける連続照射という方法です。
1060nmという波長の深部にまで届くレーザーを使い、表面は冷却しながら、皮下脂肪を加熱します。
クールスカルプティング・ゼルティックでは冷やして脂肪を減らしていましたが、まったく逆のコンセプトで温めて安全に行えるようにしたのが、この『スカルプシュアー』です。
治療部位に内出血や腫れなどがみられませんので、治療当日に治療部位を誰かに見られても治療したことはわかりません。
レーザーによる脂肪融解ではじめてFDA承認をとった治療です。
自分でも治療を受けてみたのですが、治療をした後しばらく時間が経った後に治療部位を触ってみた時に脂肪の減る感じなどがゼルティックに似ている感じがします。1ヶ月半から3ヶ月かけて脂肪が減っていくとされていますが、自分としてはもっと早くから効果がわかるように思います。
レーザー器の説明です。
レーザーを出す部分です。
これをはめ込むソケットがあります。
このソケットをベルトで体に固定してそこへレーザーをはめ込みます。
ソケットにはめ込んだところ
実際にはソケットをはめ込んでからからだに固定するのではなく、まずソケットをからだに固定してからそこへレーザー器をはめ込んでレーザー照射を25分行い治療します。
浅い層の脂肪を脂肪吸引で除去するとでこぼこすることがあるのが難点ですが、このレーザーだとむらなく浅層の脂肪を減らせるので、皮膚の引き締め効果もあります。
ゼルティックも優れた痩身治療ですが、ふくらんだ部位しか治療ができませんでした。
スカルプシュアーはゼルティックでは行えなかったところにも行うことが可能です。
1度にがっつり脂肪を減らしたい方は脂肪吸引が優れていますが、普段通りの生活をしながら人知れず部分痩せをするにはスカルプシュアーがいいと思います。
レーザーで痩身治療を行う?
少し前までは考えられなかった治療法です。
これまでマシンを使っての痩身方法として実績があるものはほぼ『ゼルティック』だけでしたが、最近アメリカの痩身の市場を『ゼルティック』と分け合っているのが、レーザーで脂肪を溶かして痩せさせることのできる『スカルプシュアー』です。
脂肪を温めることで脂肪を溶かします。
ゼルティックとはまったく逆の原理です。
ゼルティックよりは素直にわかりやすいですね。
その効果はゼルティックと同じく、日本の厚生労働省にあたるアメリカの機関FDAにも認められています。
あたためては冷やすことを25分繰り返します。
一時的に熱くなるのですが、すぐに冷やされるので楽に痩せられることができます。
進歩方法は日進月歩ですね。
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