これでアポクリン腺がとれていると言えるのでしょうか?2
2019年11月22日
今日の方も東京からお越しいただいたわきが他院術後再発の方です。
『後医は名医』ということわざがあります。
これは「患者さんをはじめに診た医師(前医)よりも、後から診た医師(後医)の方がより正確な診断・治療ができるため名医に見えてしまう」という意味です。
後医は前医を批判できる立場にありますが、そのような批判をしてはいけないと教えられます。
でもこれは道徳的や技術的にきちんとしたまともな治療が行われている場合に言えることで、前回の治療が稚拙であったり、詐欺的治療が行われている場合には当てはまらないと思います。
他院の再発の方の手術をする時に前医の批判を常にしているわけではなく、(もちろん再発しているわけなので手放しで肯定はできませんが)『前回まずまずいい手術がされていますよ』と患者さんに伝える場合もあります。
でも今回の前医の手術は非常に稚拙な手術で、どこのアポクリン腺を除去したのかわからないくらいワキ全体に多量のアポクリン腺が残っていました。
切開部位の近くに多量のアポクリン腺
切開部位よりかなり奥にも多量のアポクリン腺
左側も同じく多量のアポクリン腺
2度とわきが臭に悩むことがないようにきちんとアポクリン腺は取り除きました。