どの治療も常に進化させていく
2021年8月6日
小中高生が続いていましたが、久しぶりに大人の男性のワキガ手術でした。
アポクリン腺は多量でした。
アポクリン腺をすべて丁寧に除去すると
アポクリン腺を除去した部分の皮膚が浮かないように丁寧にアンカー縫合
色が変わっている範囲がアポクリン腺を除去した範囲です。
手術を受けられたことがない方は分からないと思いますが、他院で剪除法によるワキガ手術を受けられた方はわかっていただけるのではないかと思います.
この写真を見るとご自身が受けられた時の手術範囲より広いと感じられると思います。
今日の写真だけでなく過去の写真をたどっていっても全般に広いと感じると思います。
これはワキガを完治させるためにアポクリン腺を完全に除去しているからです。
広く手術するということは逆に言えばダメージが大きいということです。
そのダメージをできるだけ小さくするために多数のアンカー縫合を行っています。
以前はもっとアンカー縫合が少なかったのですが、よりきれいに治す手術を求めた結果、今のような手術になっています。
開院してもうすぐ16年になりますが、この間も同じやり方で手術を行ってきたわけではなく、アンカー縫合のことだけでなく、よりきれいに治すために改良してきましたし、今後も改良していこうという気持ちで日々手術を行っています。
カウンセリングルームに来られるとわかりますが、壁に『進』と書かれた『書』がかかっています。
これはワキガ治療にかかわらないことですが、『現状に満足せず、常に進化していく』という想いをあらわしています。