わきが治療 治る手術 治らない手術
2019年6月7日
わきがの治療方法としては
剪除法、稲葉式に類する手術(ローラー○○○○など)、吸引法(マイクロシェーバーなど)、ミラドライ、ビューホットなどがありますが、
治療方法でなく治療を行った結果からの分類をしてみると
①傷跡が残ることもなく、1度の治療でワキガは完全に治る手術
②傷跡が残ることがあるが、1度の治療でワキガは完全に治る手術
③傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術
④傷跡の残りは軽度だが、ワキガの改善は少ないあるいはまったく改善しない手術
に分けることができます。
もちろんベストなのは①の『傷跡が残ることもなく、1度の治療でワキガは完全に治る手術』です。
逆にワーストなのは③の『傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術』です。
僕が行っているのは剪除法ですが、この分類で行くと①か②の分類になり、術前の説明は②の説明ですが、傷跡が残ってしまう方も傷跡がほぼなくなる方もおられます。
当院では他院のわきが再発治療もたくさん行っており、ほぼ全国から患者さんが来られています。その方たちは再発している(アポクリン腺の取り残しがある)から再手術を受けているわけで、前記の分類だと③の『傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術』か④の『傷跡の残りは軽度だが、ワキガの改善は少ないあるいはまったく改善しない手術』にあたります。
しかしその患者さんたちが初回手術の前に説明されているのは、『傷跡はほとんど残らなくて、臭いはほとんどなくなるかあるいはかなり軽度に改善する』というものです。
割合で説明する場合は『7割から9割なくなる』と説明し、『それで気にならなくなるよ』と説明し、暗に1~3割は残ると説明したことにすることで術後にクレームを言われても『はじめからまったく臭いをなくすとは言っていない』というわけです。
『どんなワキガ治療でもワキガの臭いをなくすことはできない』と説明する場合もあるようですが、当院のようにワキガ手術を行ってワキガが再発したことがないクリニックがあることからもわかるように丁寧な剪除法を行えばワキガを完全に治すことが可能です。