剪除法によるわきが手術はどこで受けても同じ?
2019年9月8日
当院のワキガ手術のお問合せで『剪除法手術を受けるのに健康保険は使えますか?』と相談いただくことがよくあります。
剪除法自体は保険で診療を行っている施設もあります。
ただ当院では保険診療を行っていませんので、当院で手術を行う時にはすべて自費診療となり、保険を使ってのわきが手術はできません。
わきがを治す治療としては、剪除法が最も確実な手術方法です。
ただ他院で剪除法でのわきが手術を受けて再発し、当院で剪除法による再手術を受けられて治られている方も多くおられます。
当院でワキガ手術を受けられて再発した方はこれまでおられません。
つまり剪除法が最も確実な手術方法ですが、どんな剪除法をするかによって結果は違うわけです。
当院で剪除法を行う時にはすみからすみまでアポクリン腺を取り除いた上で剥がした皮膚がしっかり生着するようにたくさん縫い合わせます。この縫い合わせることをアンカー縫合といいます。
『アンカー縫合をたくさんすると傷が残ることがあるので少ない方がいい』と主張するドクターもいますが、それはアンカー縫合が少なくてもいいくらいの範囲しかアポクリン腺をとっていないのだと思います。
僕自身もかなり以前は少ないアンカー縫合だった(もともと習った手術がそうだった)のですが、完全にワキガを治した上できれいになおるように改良をどんどん加え、アンカー縫合を増やすことで傷の経過が非常に良くなったため、今は手間がかかってもアンカー縫合をたくさん行うようにしています。
そのために手術するのに4~5時間かかることもありますが、わきがは完全に治したうえで、きれいに治癒させるように丁寧な手術をすることを心がけています。