ワキガ手術からタイオーバー固定まで
2020年9月19日
今回のワキガ手術の方は以前レーザー治療を2年かけて何十回も行ったものの治らなかったという方で九州からお越しいただいた方です。
根治できるワキガ手術を求めて当院にお越しいただきました。
当院でわきが手術を希望される他の方にもわかりやすいように術後の様子がわかるようにタイオーバー(ワキの圧迫の綿)も撮影してくださいと申し出がありました。優しい方ですね。
まず皮膚を切開し、アポクリン腺を露出します。
今回も多量のアポクリン腺を認めます。
やや剥がしにくいのは前回治療を受けているためだと思いますが、アポクリン腺が多すぎて治療を受けた状態とはわかりません。
すべて丁寧に除去すると〝とり皮〟のようにも見えますね。
はがした部分は丁寧に縫いつけます。赤い範囲です。この部分がアポクリン腺を除去した範囲です。ブルーの糸がたくさんついています。
これをアンカー縫合といいます。アンカー=いかり⚓という意味です。
船がいかりを下ろして動かないように固定しますが、皮膚がずれて動かないように皮膚とその下の組織を縫い合わせます。
周囲についている黒い糸は圧迫の綿(タイオーバー)を固定するための糸です。
タイオーバーを固定するとこんな感じです。
この上からテープで圧迫して手術は完成です。