大阪でわきが剪除法の手術を受けたものの治らなかった方の再手術の詳細
2020年7月6日
今日は大阪の方の再発の手術です。
ご自身の状態を詳しく知りたいということなのでいつもより詳しく説明します
手術前の状態です。
前回アポクリン腺を除去しようとした部分であろうと思われるところを赤く囲っています。
右
左
左右とも除去している範囲が狭いと思います。左の傷は大きく盛り上がっています。傷は体質によって盛り上がることがあるのでそのためかと思ったのですが、ご本人に話を聞くとはじめから盛り上がる形に縫い合わされたということでした。通常の切開であれば縫い合わせるときにはやや盛り上がるように縫い合わせることもありますが、わきがの手術は皮膚を薄く削いでしまうので盛り上がるように縫い合わせることは通常ではありません。なぜそのように縫い合わせたのか疑問です。
赤く囲っているところが左わきを当院で今回剪除した範囲です。その大半を縫い合わせた後です。前回の手術で膨らんだ部分を切り取ってそこから手術しました。今回は盛り上がるように縫っていません。
前回の手術跡をもう一度提示すると
アポクリン腺を除去している範囲がまったく違うことがわかります。
しかも次の写真のように剪除されているはずの部分にもアポクリン腺が残っています。
右側
左側
つまり除去している範囲も厚さも足りないわけです。
アポクリン腺をすべて除去
これで今回はワキガ&ワキ多汗から解放されます。
話をよくお聞きすると、前回の手術を受ける前から当院のワキガ手術のことは調べて知っておられたそうです。でも地元で手術を受けてしまって結局治らなかったということでした。
この方のように以前から当院のことを知っていたものの他院で治療を受けられたものの結局当院でやり直しをしているケースはときどきあります。
よく情報を集めてしっかりカウンセリングも受けて本当にきちんとした手術をしてくれるところで治療を受けられることをおすすめします。