

2026年10月01日
さくら美容クリニック院長の棒谷です。
今回もミラドライ後のワキガ再発・東京の方のケースです。
ミラドライ後数ヶ月は改善していたがその後再発し、元のにおいの強さとまったくかわっていないということでした。
切開してアポクリン腺を露出

アポクリン腺は多量です。

すべて丁寧に除去


細かく多数のアンカー縫合

ミラドライはワキガ治療としては認可されていません。
ミラドライ(miraDry)は、皮膚の上からマイクロ波を照射し、腋窩の組織を加熱する治療です。日本では承認を受けた医療機器ですが、承認されている使用目的は重度の原発性腋窩多汗症の治療であり、ワキガ(腋臭症)は承認適応ではありません。
腋臭症を対象とした臨床試験(CP-0012)では腋臭症患者40人を対象としたCP-0012試験も検討されました。片側腋窩をマイクロ波で治療し、反対側を無治療として臭気を比較した試験です。治療側の臭気スコアが無治療側より2点以上低かった患者の割合は、1か月後66%、3か月後39%、6か月後36%でした。ここでいう66%は「66%の患者でワキガが治った」という意味ではありません。あくまで、設定された評価方法で治療側と無治療側に2点以上の差があった患者の割合です。
2018年5月11日の厚生労働省・薬事食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会では、臭いに関する臨床試験があらかじめ設定された達成基準を満たさなかったことなどが議論され、審査上は臭いの低減効果を認めない分類となりました。部会では、適応が原発性腋窩多汗症であり、腋臭症は適応外であることも確認されています。
ミラドライで「臭いが誰でもまったく減らない」という意味ではありません
2022年には、中等度から重度の腋臭症または多汗症患者10人を2年間追跡し、臭い・発汗の改善と、組織学的にアポクリン腺数の減少などを報告した研究もあります。ただし10例の小規模研究で、無治療対照群はありません。
現在分かっていること
今回手術を受けられた方はミラドライはまったく効果がなかったと感じておられました。実際に多量のアポクリン腺が確認できました。
今回の剪除法手術でワキガは治ります。
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