

2009年12月19日
今日は麻酔についてのお話です。
例えば脂肪吸引でも全身麻酔で行う施設もありますし、局所麻酔で行う施設もあります。
どこがどう違う?
局所麻酔のメリットは手術部位だけの麻酔ですので手術が終わればすぐに帰れるというのが最大のメリットです。これは患者さんにとってもメリットですがクリニックにとってもベッドが長時間占有されないというメリットがあります。
ただ局所麻酔はやはり麻酔をかけるときにも痛みがありますし、手術中にも痛みがあることがあり、痛みが強ければ、脂肪を充分吸引できないこともあります。
吸引棒が皮下脂肪より深い層に入ると局所麻酔の場合はすごく痛がるため、脂肪吸引の経験の浅いドクターが行うには逆にいい場合もあります。
全身麻酔は通常点滴からお薬を注入しますので手術中まったく痛みを感じずに行うことができます。
麻酔の種類やかかりかたによっては術後の痛みもかなり軽減することができ、また手術後数時間様子をみてからお帰りいただきますので、経過を観察できるというメリットもあります。
しかしここで言いたいことは全身麻酔がよくて、局所麻酔がよくないというような単純なお話ではありません。
局所麻酔を行う場合にも全身麻酔を行う能力のあるドクターが行う方が望ましいという話です。
全身麻酔を行うドクターは『気管内挿管』といって気管に空気を通す管を挿入する手技を行うことができます。
ここが大切なのです。何らかの原因で呼吸がうまくできなくなったときに『気管内挿管』ができるということが重要なのです。『全身麻酔の際には麻酔専門医を呼びます』とする広告をみかけます。それ自体はいいことだと思います。
しかし例えばアナフィラキシーショックという薬のアレルギーは全身麻酔だけでなく、薬を使えばいつでもおこりえます。こうした緊急を要する場合は気管内挿管を行う必要がでてくることがあります。
超有名歌手が使用して問題のおこったディプリバン(プロポフォール)も気管内挿管などにより、気道を確保した上で使う薬です。
基本的には医師全員が『気管内挿管』などのきっちり呼吸のルートを確保する手技ができるというのが本当はいいのです。特に手術をする場合にはさまざまな薬剤を使用するわけですから、そうした能力が必要だと思います。
最新の記事
カテゴリ一覧
月別
お悩み別メニュー