2015年01月25日
HIFU(ハイフ)というのは 高密度焦点式超音波治療法(こうみつどしょうてんしきちょうおんぱちりょうほう、High Intensity Focused Ultrasound)のことです
超音波を一点に集めることにより、その焦点で高いエネルギーを作ると、その焦点部分は高温になり、焼くことができるのです
私たちの分野ではこれを利用して皮下組織や筋膜をひきしめてたるみ治療に用いています
私たちのクリニックではウルセラシステムがこれにあたります
(病気の治療では前立腺癌を焼くのに用いられたりしています)
最近はたるみ治療のHIFUの機械の種類も増えています
じゃあHIFUだとどれも同じなのでしょうか?
それが実は問題です
これまでも新しい良い美容機器がでると必ずそれを真似した機器がでてきています
新しい機器がこれまでと同様かそれ以上の効果と安全性があればいいのですが、冷却して脂肪を減らすクールスカルプティング・ゼルティックを真似した機械がトラブルをおこしたように、安全でなかったり、効果が低いものがあることが問題なのです
ウルセラシステムで治療する時にはどこの層を治療しているかを画面で確認しながら超音波を照射します
画面で照射部位が確認できないときは焦点がどこにあっているか確認できないわけですからそのまま照射すると表面を焼いてしまったり、不要な部位を焼いてしまって痛みを強くおこすなど副作用をおこす可能性があります
このためプローブ(肌に当てる部分)をずらしたり、さまざまな工夫を行いながら焦点があっているのを画面で確認しながら安全に治療します
HIFUは本当に焼けり強い治療法ですからその分注意が必要なのです
超音波の素人でなく、外科医時代に超音波を長く使ってきたプロである僕が
画面をみながら焦点をあわせるのに場合によっては時間がかかることもあります
しかしHIFUの個々の機器の性能はわかりませんが、機械のコストをさげるためか画面で照射部位を確認することのできないHIFUがあります
つまり本当はどこが焼けているのかまったくわからない状態で焼いているわけです
HIFUを使ったことのないドクターがこのような機器を使って安全に治療できるのかが不安なところです
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