2019年01月28日
今シーズンはこれまでとは違った効き方をするインフルエンザの新薬がでて話題になっていますが、この薬は耐性をおこしやすい(薬が効かなくなるタイプのウイルスが出てくる)と言われていて、そのことについても話題になっています。
この新薬やこれまでの抗インフルエンザ薬の使用方法について亀田メディカルセンターのブログがわかりやすく書かれていてよく検索されているようです。
ゾフルーザ採用見送りの経緯
このブログの中にインフルエンザ治療の院内ガイドラインへのリンクがあります。
そこを見てみると
『外来患者におけるインフルエンザ治療適応としては
治療適応:合併症のリスクが高い患者
これに当たるものとして以下の記述があります。
5歳未満の小児:特に2歳以下の乳幼児
65歳以上の成人
妊婦、産後2週間以内
基礎疾患を有するもの
・慢性呼吸器疾患:喘息, COPD,嚢胞性線維症など
・慢性心疾患:高血圧症のみは除く
・慢性腎疾患
・慢性肝疾患
・血液疾患
・慢性神経筋疾患
・神経発達異常:脳卒中,てんかん,精神発達遅延,脊髄損傷など
・代謝異常:糖尿病を含む免疫抑制状態にあるもの:免疫抑制薬投与中、担癌患者、HIV感染者
19歳未満で長期にアスピリンを内服しているもの
著明な肥満(BMI≧40)
介護老人施設もしくは長期療養施設に入所しているもの
・タイミング:発症から48時間以内
・抗ウイルス薬:オセルタミビルまたはザナミビル(つまり新薬のゾフルーザ(バロキサビル) は採用されていない)
投与期間:5日間
・効果:症状の改善が約1日早まる、細菌性肺炎・入院が減少する可能性がある
・高リスクに該当しない患者を治療するメリットは少ないと考えられている』
と書かれています。
ここではほとんどの人に抗インフルエンザ薬は投与せず、アセトアミノフェンという解熱鎮痛薬のみの投与だということです。
』
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