サーマクールがすぐれているのは冷却機能がすごいから
2015年04月14日
新しいたるみ治療ができるといつも比較されるのがサーマクールです。
以前のブログでも紹介しましたが、サーマクールが大きな熱を加え、しっかりした効果を安全にだすことができるのはすぐれた冷却機能があるからなのです。
表面は焼かないように冷却で保護しながら内部にはしっかり熱を伝えて温度を上げて効果をだすのです。
でも最近まったくサーマクールに及ばない治療を、あたかも進化したサーマクールのように装って広告宣伝する厚顔無恥な広告が目立ちます。
サーマクールのような効果がないにもかかわらず、サーマクールの名前を使ってサーマクールよりすぐれているかのような広告が平気で行われています。
冷却機能がないという時点でサーマクールより効果が落ちるのはあきらかなのです。冷やさなくてもやけどしないくらいしか温度をあげられないのでその分効果が出ないからです。
サーマクールの弱点は消耗品の価格が高いことです。
そのためReチップと呼ばれる再生チップが違法に作られ販売されたりしているわけです。
サーマクールを低価格で行っているところはまともにやっては割があいませんから、広告には載せても実際にクリニックにサーマクール希望で行っても『サーマクールはあなたにはあわないから』と他の治療に誘導したりします。
サーマクールに限らず優秀な治療(美容機器)は製造会社が製品に自信をもっているため、消耗品にある程度の価格をつけているところが多いのです。
話はかわりますが、日本の製品・キャラクターやアメリカのキャラクターがよくパクられていることが話題になりますが、美容の世界においてもそうしたことは今はたくさんあります。
機能をすべて真似れていれば効果も安全性も同じですが実はそうでないことが多いのです。
真似ている機器は効果のことは二の次で似た感じの機械を安く作って多く販売することが目的です。自社で研究開発した特別な部品を使うことなく、安く作るために一般に市販されている部品を寄せ集めて機器を作っているから安く作れるのです。
ウルセラをパクっている治療機も、業者は副作用を恐れて販売したクリニックに弱く治療するように指導していたりします。
ウルセラなどのHIFUと呼ばれる治療は美容治療器の中でも強く治療できるのがいいところですから、それを弱く治療すれば意味がないことになります。
さらには値段が安いことにつられてクリニックを訪れても実際にははるかに高い治療を強く勧められますから、押しに弱い人は効果のない治療を結局高く受けてしまったりしています。
『そんなこともあるんだ』と頭の中に置いておきながらクリニック・ドクター選びをしたり、カウンセリングを受けたりする必要があります。
そうでないと高いお金を払ったのに説明を受けた効果とは違うということになってしまいます。
患者さんにお聞きしていると、こうして失敗した場合にも多くの方はあきらめてしまうようです。
でも東京や広島で訴訟になっているケースもあるのを新聞でご存知の方も多いと思います。
普通は訴訟になりませんから、訴訟になっているということはそうしたケースが非常に多いか、よほどあこぎだったのかと思ってしまいます。