2009年09月20日
皮膚は表面から表皮、真皮、皮下脂肪からなります
この表皮の大部分は角化細胞といわれる細胞でこれにメラニンを作るメラノサイトなど他の細胞が混在します
表皮の構造は下から順に基底層、有棘層、顆粒層、透明層、角層となり、角層は剥がれ落ちていきます
もともと未成熟な細胞が例えば心臓の細胞となったり、肝臓の細胞となったりすることを分化するといいます
皮膚の中の表皮のなかでも基底層から角層まで分化していくわけです
ビタミンAはこの分化に強くかかわるビタミンです
分化を正常にして、余分な角層を減らし、結果的にニキビが治ります
医療で使われる ビタミンA にはいくつか種類があります
大きく分けて 外用(外から塗るタイプ) と 内服(飲むタイプ) があります
外用には ディフェリン レチン(トレチノイン)など があり
内服には サプリメントのビタミンA や ロアキュテインやアキュテインと呼ばれる単一構造のビタミ ンA(イソトレチノイン)薬があります
レチンは、主に ちりめんじわ などを改善させるお薬です
もちろんこれもニキビに効くわけですが、より使いやすいように刺激感や赤みなどの副作用を減らしたものがディフェリンです
しかし副作用を抑えている分、逆にシワなどには効かなくなっていると思います
ロアキュテインなどの内服のビタミンAは、海外では重症のニキビの標準治療薬です
数ヶ月の内服でニキビがほとんど再発なく治ります
ただ奇形児の問題があり、内服後期間を空ける必要があるなど妊娠に注意が必要なことや乾燥も強くおこりますし、肝障害や精神障害など他の副作用もありますので、治療は血液検査をしながら慎重に行います
サプリメントのビタミンAは天然のビタミンAで効果もマイルドですが、ロアキュテインのような副作用がありませんので使いやすいビタミンAです
このようにニキビ治療にはビタミンAが大活躍しています
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