2020年08月08日
今日も中学生のワキガ手術でした。
今回は詳しく説明してみます。
手術前の表面におおまかな予定手術範囲のマークをつけたところ
毛の生えている範囲に赤マークをつけると
つまり毛の範囲より広めにマーキングしていることになります。
切開して内部を観察、アポクリン腺を露出させます。
外側の手前 ここにはたくさんのアポクリン腺
外側の奥 アポクリン腺はまばらになりますが取り残さぬようすべて露出させます
内側の手前
内側の奥
すべて丁寧に除去すると
外側の端まで完全に除去
内側も端まで完全に除去
表面から見ると
ピンクの範囲がアポクリン腺を除去した範囲です。
これだとマーキングの範囲がわからないのでおおまかにマークをつけてみます。
赤が毛の範囲
オレンジがはじめにマークした剪除予定範囲
緑が実際の剪除範囲です。
つまり毛の範囲や当初の剪除予定範囲よりはるかに広い範囲にアポクリン腺が存在し、それをすべて除去しているわけです。
目で見る手術方法だからこのように確認しながら除去できるのです。
ただしっかり剪除するということは大けがをさせることになります。
つまり大けがを丁寧に治す処置も必要です。
たくさんのブルーの縫合をしているのがわかります。
これをアンカー縫合といいます。皮膚が浮かないようにしています。
周囲についているのは脇の圧迫固定のための綿を固定する糸です。
面倒でもこうしないときれいに治すことができません。
このように丁寧な処置をするからこそワキガを完全に治す手術が行えるのです。
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