2020年04月28日
今回は手術を行う側のドクターのワキガ手術でした。
普段ワキガ手術をされることは今は無いようでしたが、もし手術をする機会があれば参考になるように途中手術内容を見ていただいて説明しながら手術を行いました。
アポクリン腺はたくさんありました。
範囲が広かったので手術時間は3時間40分と長めでしたがきちんと手術を行いました。
みなさん再発しないワキガ手術を探し求めて当院の情報に接されて手術に来られるわけですが、なぜ再発しないワキガ手術があまり行われていないのでしょう?
理由はいくつもあると思いますがすべて手術を行う医師側の問題です。
1.まずそういう手術ができること自体を手術を行う医師が知らない。
周りに再発しない手術をできる人がいないと教えられないので当然できるようにはなりません。
2.合併症が恐くてできない。
広く手術すれば血腫(血がたまること)も起こりやすくなり、もし起きれば術後の傷跡に影響するのでそれを防ぐ方法を知っていないと恐くて手術できません。
3.しんどいことはできない。したくない。
合併症を防ぐためにさまざまな方法を使って手術を行うわけですが、それには時間がかかります。今回の手術は3時間40分でしたが、男性でワキが広くて、他院手術後の再発の手術などだと5時間くらい手術時間がかかったことがあります。その間の体力、集中力がなければ再発のないきちんとした手術は行えません。
4.指の力がない。
単純なことですが、指の力も必要で剪除法は反転剪除法とも呼ばれるように、皮膚をめくり返して手術を行うのです。皮膚が固くて反転させにくい場合もあります。これを反転させてそれを維持しながら皮膚をはがしたり、アポクリン腺を除去したりしますので、そのそも指の力とそれを持続するスタミナが必要となります。
5.時間がない。
余裕をもって手術時間をとっていなければきちんとした手術は行えません。
こうしたことをクリアしないと再発のないワキガ手術を行うことはできません。
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