2011年06月26日
バッグを入れる豊胸手術の場合、切る部分もわきだったり、乳房の下だったり、乳輪だったりしますが、必ずここでないといけないというようなことはありません
先日少しお話しましたが、他院で2回手術した後、3回目の手術を当院で受けられた方がおられました
1回目はわきを切って生理食塩水バッグで、2回目は再手術だから乳腺の下を切らないとできないと言われて乳腺の下を切って何だかわからない薄い水色?のバッグを使い、最近胸がしぼんできたということで今回の3回目の手術となりました
今回の切開はご本人がわきの下がいいということでわきの下で問題なく行いました
前回のバッグは左が破れてすでに中身がなくなっていました
今は使われていないと思いますが、ハイドロジェルのバッグでした
昔はシリコンのバッグが主流でしたが、免疫の病気との関連をマスコミが作り上げ、生理食塩水のバッグが多く行われるようになっていました
しかし破れやすいことや触感の悪さから、その後シリコンが復権してきました
その移行の時期に『やわらかくて破れても吸収されて安全』というふれこみでCMCバッグやハイドロジェルバッグが使われた時代がありました
しかしイギリスでハイドロジェルは安全性に疑問をもたれて、販売されなくなりました
その後細々とCMCバッグを使うクリニックもありましたが、アメリカのFDAがシリコンバッグの使用を認めてからはほとんどシリコンバッグとなっています
僕自身はハイドロジェルもCMCバッグも信用していなかったため使うことはありませんでした
他の国でアクアミドのような吸収されないジェルの物質を豊胸に使用して問題が多発しているというニュースが以前ありましたが、僕は胸だけでなくそういう永久に残る注入物自体を信用していないので使用していません
『自分の家族にできないような処置は患者さんにも行わない』というのがポリシーのひとつです
城本クリニック広島院 信頼のワンドクター制
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