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ADMにトレチノイン・ハイドロキノン治療は効きません

2011年08月11日

ADMというのは頬や鼻やこめかみにできるシミで、皮膚の中でも真皮(しんぴ)とよばれる皮膚の深いところに中学生ぐらいから場合によっては20歳すぎてからできるシミです

日本語では後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれます

その色や場所、経過から比較的容易に診断されます

最近カウンセリングにお越しになられた方が、頬にADMと思われるシミがあったのですが、おききすると他のクリニックで肝斑と診断されていて、トレチノイン・ハイドロキノン療法を行っているということでした

肝斑にトレチノイン・ハイドロキノン療法を行う美容皮膚科医もあまりいないと思うのですが、ADMにはトレチノイン・ハイドロキノン療法は全く効きません

ADMに対してはQスイッチルビーレーザーが最も有効で、このレーザーを当てる前の準備としてトレチノイン・ハイドロキノン療法を行うドクターはいます

ただ普通はQスイッチルビーレーザーを単独で行うことが多く、トレチノイン・ハイドロキノン療法をADMの治療として単独で行うことはありません

クリニック側からみると、トレチノイン・ハイドロキノン療法はクリームだけ準備しておけばよく、高いレーザーを買う必要がないので投資がいりません

このためシミ治療にトレチノイン・ハイドロキノン療法を好んで行うクリニックもあります

どんなシミでもトレチノイン・ハイドロキノン療法を行うのではなく、適応は見極めて、効くシミを選んで使う必要があります

当たり前のことですが、今回のケースのように当たり前でないこともあるので注意が必要です

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