

2026年10月25日
さくら美容クリニック院長の棒谷です。
過去にローラークランプ法によるワキガ手術を受けたものの、患者さんによるとニオイも汗もまったく軽減しなかったそうです。
その後ミラドライを受け、ワキの汗は減ったものの、ニオイはまったく改善しなかったと感じておられました。
その後、ご自身でワキガ治療について詳しく調べる中で当院を知り、今回手術に来られました。
切開してアポクリン腺を露出したところです。

アポクリン腺は多量に残っていました。

確認できるアポクリン腺をすべて除去しました。


その後、細かく丁寧にアンカー縫合を行いました。

写真を見ると、中央に周囲とは色の異なる領域があります。
分かりやすいように赤くマークすると、

赤く囲んだ部分が、以前ローラークランプ法による手術が行われた範囲と思われます。
青くマークした部分は、その手術の際の切開線です。
そして、こちらが術前のワキです。

先ほど赤く囲んだ部分に一致して、皮膚がくぼんでいるのが分かります。
これは、その部分の皮下脂肪が除去されているためと考えられます。
つまり、アポクリン腺の除去が不十分だっただけでなく、本来ワキガを治すために除去する必要のない皮下脂肪まで除去されていたためです。
それにもかかわらず、患者さんによるとニオイも汗もまったく軽減しなかったそうです。
その後に受けたミラドライでは、「ニオイも汗も70%なくなる」と説明されたそうですが、実際には汗は減ったものの、ニオイについてはまったく改善しなかったと感じておられます。
この方は、その結果について前のクリニックにクレームや相談をされたわけではないそうです。
これはとても重要なことだと思います。
治療を受けても効果を感じなかった患者さんが、必ずしも治療を受けたクリニックにその結果を伝えるとは限りません。
何も言わずに別の治療を探している患者さんもおられるわけです。
そのため、クリニック側が把握している治療成績と、患者さんが実際に感じている結果が一致しているとは限らないと思います。
僕自身、ローラークランプ法やミラドライを受けた後にワキガが残っている患者さんをこれまで数多く診察しており、こうした治療後のワキガ再発・残存は非常に多いと感じています。
今回も実際に手術を行うと、ワキ全体に多量のアポクリン腺が残っていることを確認できました。
今回の剪除法手術で、この方のワキガは治ります。
ワキガの原因・診断・各治療法の違いについては「ワキガ完全ガイド」で詳しく解説しています。
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