新しくなったニキビ治療

1ヶ月以上前ですが8月1日、2日に新潟で開催された日本美容皮膚科学会に参加してきました

大阪空港から飛行機で行きましたが、地面から低い階段で乗れる小さなプロペラ飛行機で『こんな飛行機で大丈夫なの?』という感じでしたが、途中の揺れもそうたいしたことはなく、問題なく無事行き帰りできました

学会の内容はほほニキビ治療のディフェリン1色といってもいいような内容で昨年10月に使用がはじまった外用レチノイド(ビタミンA誘導体)のディフェリンのこれまでのデータをまとめたものの発表でした

これまでの治療より基本的には優れた治療ですが

・炎症性のニキビには効果をあげるのに時間がかかる

・刺激感などの副作用のため治療を中断してしまうヒトもいる などが発表されていました

ディフェリンはすでに海外ではニキビ治療のスタンダードの薬剤で、ニキビ治療に力を注いでいるドクターにとっては待ちに待った治療薬です

これまでのニキビ治療といえば、抗菌薬の内服や外用がメインで、不充分だとわかってはいるけどそれしかできないということで苦しんだドクターも多かったと思います

このため美容専門クリニックなどが行っていたケミカルピーリングなども自費診療で取り入れる皮膚科クリニックも多くみられました

これでかなり救われる患者さんも多くなるだろうと思いますが、海外のニキビ治療とくらべるとまだまだ遅れているといわざるを得ず、重症のニキビの治療には難渋すると思います

これからも皮膚科医の悩みは続きそうです

ニキビについては別に機会を設けてもう少し詳しくお話したいと思います






   






美肌治療のこれまで③

こんにちは

今日は美肌治療に大きな足跡を残した治療のつづきです

1つ目の波は レーザー脱毛 でしたね

2つ目の波は 光治療 で

第3の波が最近お話した サーマクール です

どの治療もその時ブームを巻き起こし、その後は定番の治療となっています

今回はひとつ飛ばして第5の波です

第4の波はまだお話していない治療ですが別の機会に紹介させていただきますね

この治療を美肌治療として入れていいのかどうかは迷うところですが(使い方によってはまさしく美肌治療としても使えますが)、目の下のたるみだけでなく、目の下のクマ(黒さ)を改善させますので美肌治療の第5の波としてご紹介します

これは初期のブログでも 『驚異の効果 セルリバイブジータ』 としてご紹介した新しいPRP治療(多血小板血漿療法)です

今日はセルリバイブジータ治療後1年経った患者さまが来院されました

前回は 目の下のクマ や ほうれい線 の治療を行い、効果がよくわからないということで 目の下のクマを再度治療したいとのことでした

カウンセリング時に前回のセルリバイブジータ前の写真と現在の状態を一緒に確認して患者さんも僕もビックリ!!目の下もほうれい線もみごとに改善されていました

『日々みていると自分の顔もよくわからなくなってしまう』とおっしゃっていました

みんな 以前の顔を忘れてしまうんですね

こういったことは実はよくあることです

目の下に関してはほとんど修正する必要がないように見えましたが、前回治療していないところも含めて、目の下ももう少しだけ治療したいとのことで再度セルリバイブジータを行いました

また検診が楽しみです

患者さまに『きれいになってよかった』『この治療をして良かった』といわれるとこちらもうれしくなります

美容治療医としてこれほどうれしいことはありません 




   








美容皮膚のお勉強講座④-2

こんにちは

今日はたるみ治療器の各論です

まず最も効果の高いたるみ治療として名高いサーマクールです

単極型の高周波のみを使った治療器ですので皮膚の色などに影響されず、奥深くにまで高いエネルギーを届けることができます

サーマクールのすごいところは実は冷却装置です

冷却が優れているからこそ、高いエネルギーをかけてもヤケドをおこさないのです

しっかり高いエネルギーであたため(約60度になるといわれています)、急速にしっかり冷やす というこの絶妙なバランスがサーマクールの高い効果を生み出しています

他にも単極型であたためる治療器もいくつかありますが、冷却がなかったり、不充分なものは、高い

エネルギーをかけられないのです

サーマクールが登場した頃は、今よりもっとすごいパワーで、1回のみ照射するシングルパスと呼ばれる単回照射方法がとられており、痛みが強く、腫れもでてしまうくらいの強い治療でした(本当に焼肉だ 

ったんですね)

その後研究がすすめられ、アンカリングポイントという効果を出すのに効率的なポイントが提唱され、またマルチプルパスと名付けられているやや低いエネルギーで重ねて何度も照射する方法になって、副作用は少なくなり、効果は高めることに成功しています

照射を行う先端のチップも年々改良が重ねられ、さらにサーマクールの本体もサーマクールNXTに進化しています

これ以外のタルミ・しわ治療器は

水に吸収されやすい波長の長い光やレーザーを利用した機器です
900nmダイオードレーザーとバイポーラ型の高周波の複合器である ポラリス

700~2000nmの光とバイポーラ型の高周波の複合器 フォトRFリファーム
1100~1800nmの光のみによる治療 タイタン などがあります

また本来たるみ治療のためでなく脱毛の機械ですが

810nmダイオードレーザーとバイポーラ型の高周波を組み合わせた コメット などもあります 

これらはどれもメインが光やレーザーで高周波もバイポーラ型なので浅い部位を治療していることになります

僕はサーマクールNXTとフォトRFリファームを患者様のご要望に応じて使い分けています

サーマクールが優れているのは、1度の治療で高い効果をだせるというところです

他の治療器はすべて何度も施術を行う方法ですが、それでもサーマクールの1回の効果に及びません

広島院の症例写真にあるサーマクールの症例写真は僕が施術を行った症例で、サーマクールを作ったサーメージ社(リライアント社と合併し現在はソルタメディカル社)の公式症例写真となっています

パンフレットに載せたいと言われたときには驚きましたが、日本人の症例写真はなかったので提供することにしました

パンフレットをみる機会があれば確かめてみてください

  


   






  




 

美容皮膚のお勉強講座④

こんにちは

今日は主にタルミやしわを改善させる電気を使った治療についてお話したいと思います

電気を使った治療は、高周波 中周波 低周波 と振動数に違いによって分けられ、高周波が最も深くまで届くため、しわ・タルミ治療には高周波が多く用いられています

光やレーザーは肌のさまざまな成分に吸収され、ある程度以上深くにまでは届きません

そこでより深くにまで届く高周波治療がなされるようになったのです

高周波治療の美容機器を分類すると

単極型(モノポーラ)のものと

双極型(バイポーラ)があります

電気は出入りするところが必要ですから、単極型といっても、お腹や腕などにシール型のパッドを貼って電気が流れるルートをつくることが必要です

バイポーラは当てるところがそもそも2つの電極ですのでその電極の間を電気が流れます

違いはモノポーラの方が深くにまで電流が流れるということです

バイポーラの方が浅くだけに作用する分、速効性があるのですが、効果の持続が短くなります

『高周波治療がなぜ効くのか?』

焼肉をイメージするとわかりやすいかもしれません

お肉を焼くと縮みます 

電熱器(電気コンロ)をご存知ですか?

僕は子供の頃よくかきもちを焼いて食べました

ニクロム線に電流を流して熱くなる実験を子供の時にしたことはありませんか?

抵抗のあるところ(皮膚)に電気を流すと熱が発生します

この熱を利用してコラーゲンの収縮と再構築(作り直す)を行い、タルミを治療するのです



旗 

   

美肌治療のこれまで②

こんにちは


昨日は 医療レーザー脱毛のブレイク のお話でした


美容治療には新しいものがどんどんでてきますが、なかには『これって本当に効果があるの?』と思ってしまうも


のもあり、言葉は悪いですが客引きのための新しい施術が行われている場合もあります


当然そういった施術は定番の治療にはなりえず、いつのまにか消えてしまっています


僕は情報を収集しながら、まず導入する前に自分たちにできるものはやってみて、必ず効果を確かめてい


ます(なかには確かめるまでもなく理論的に効果はないと考えられるものとか副作用のリスクが高いものもありま


すのでそういったものははじめから行いません)


このため新しい治療を日本で1番はじめに導入するということはありません



医療レーザー脱毛もそうですし、これからお話することもそうですが、これらの大きな流れはその時だけの流行


ではなく、現在は定番の標準治療となっているものばかりです


前置きが長くなりましたが次の大きな波は、 お勉強講座③ でお話した フォトフェイシャル をはじめとする光


治療が2000年頃よりブレークしました


短~中波長からやや長波長までの成分を含むブロードバンドな強い光であるIPL(Intense Pulsed Light)を照射し


て、シミ・そばかす・くすみ・赤ら顔・毛穴などをダウンタイムなく(他人に知られず)治療できるというコンセプトが


多くの方に受け入れられました


ただmsecレベルのパルス幅の長い光線ですので、強く行いすぎると熱損傷を生じてしまいます


何度も光治療を行った後にも残っているシミは、光治療では届かないシミであることが多いため、残りのシミを消


そうとどんどん出力をあげて治療しても、効果は少なく、副作用ばかりでてしまう(やけどをして逆に色素沈着をお


こす)ことになります


こういった場合にnsecレベルのパルス幅を持つQスイッチレーザーの出番があるわけです


光治療でなく、Qスイッチレーザーがいいといっているわけでなく、どちらもそれぞれの持ち味があるわけです


僕も普段光治療を多く行っていますが、光やレーザー、高周波などそれぞれの長所を生かした治療を行


うことに妙味があるのです