ニキビ治療の夜明け

こんにちは

今日はニキビの話題です

皆さんが ニキビが気になると 言われるものにはできたりつぶれたりしている 活動性のニキビ 

ニキビ後の長く続く赤みやへこみが残った状態 すなわち ニキビ跡 があります

今回は 活動性のニキビのできかた と前回のニキビのところでもお話したディフェリンのお話です

ニキビには主に男性ホルモン(テストステロン)により皮脂腺が活性化されて皮脂分泌が増え

皮脂腺の出口の角化が亢進して角栓を形成して(簡単にいえばアカが出口につまる)

さらに皮脂が貯留することによっておこる→面疱(白ニキビ) 

その角栓が酸化したり汚れたりして黒くみえる→開放型面疱(黒ニキビ)

にきび菌(アクネ菌)が増殖し赤く炎症をおこした→炎症性丘疹・膿疱(赤ニキビ)

があります



美容と健康の魔法の杖-にきび模式図

図に示すようにニキビの主な原因は

1.角栓のため皮脂がたまってでない

2.皮脂が作られる量が多い

3.ニキビ菌が悪影響を与えている

の3つです

つまりこれらをうまくコントロールすればいいわけです

今まで保険治療されてきたものは

メインは塗る化膿止めや飲む化膿止めで、あとは少しビタミンと場合によってはホルモン剤あるいは漢方といったところで、ニキビ菌を殺す治療が主で、角栓をできなくするという治療が欠けていたんですね

そこでケミカルピーリングで角栓をとるという治療が自費診療ながらも多く行われてきました

そこに昨年秋にやっとすでに世界標準治療となっているディフェリンと呼ばれる外用レチノイド(塗るタイプのビタミンA)が登場し、医学的には 毛包漏斗部の角化を抑制し、角化異常の改善をする といいますがありていにいって出口をつくる治療ができるようになったわけですね

乾燥 不快感 かゆみ 赤み などの副作用がでることや効くまでに時間がかかるなどもありますが、

本来のニキビ治療らしい治療が加わったというわけです


   








ドクターズコスメ②

こんにちは

今日はドクターズコスメの2回目です

どちらも新しい2つの成分のご紹介です


TPNa

今までのビタミンEは疎水性で、水に溶けにくい上、水中で不安定なため分解しやすく、化粧水や美容液には配合できませんでした。これらの欠点を改善したTPNaは新しく開発された水溶性のビタミンEで、極めて高い安定性をもち、皮膚にある酵素の働きでビタミンEとなり、優れた抗酸化・抗炎症作用を示します。


フラーレン

炭素のかたまりであるフラーレンが注目されています

といってももうかなり前から当院では使用しているのですが・・・

別名ラジカルスポンジと呼ばれています

わかりやすくいうなら

ラジカル→活性酸素

スポンジ→吸収するもの

ということで活性酸素を捕捉する物質です

抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEなどと協力して活性酸素の攻撃から肌を守るわけです

またメラニン色素を作る酵素チロシナーゼを阻害して、メラニンの生成を抑えます


ごく簡単にですが2回にわたってコスメのお話をしました

考えようによってはただの化粧品ですが、これらの種々の最新の成分を配合したローションを当院のスタッフ全員が気に入って使用していますし、使われている患者様が実感として『非常にいい』と言われますので、実際にはここでお話したような単純な作用だけでは説明できない気がします



   






ドクターズコスメ①

こんにちは 今日はお肌に塗布するビタミンCのお話です

ビタミンCはメラニン産生を抑えて、美白効果を発揮したり、コラーゲンを増やす働きがあるとされています

本来のビタミンC(アスコルビン酸)は、すぐ他のものと反応してしまい、抗酸化力がなくなってしまいます。このためすぐには反応しないようにアスコルビン酸に、別の物質(リン酸や糖など)を結合させることによって安定性を高めたビタミンC誘導体が使われています

ビタミンC誘導体が肌の中で酵素によって分解してビタミンCに変化し、働くと考えられています

ビタミンC誘導体自体はかなり前からあるものですが、最近種々のものが開発され、進化しています


・アスコルビン酸グルコシド(AG)

古くからあるビタミンC誘導体でビタミンCに糖を結合させたものです

ヒトの皮膚には糖をはずす酵素がほとんど無いためにビタミンCに変換できず効果がでないと最近ではいわれています

安定型ビタミンCと言われて化粧品によく配合されています

安定といえば聞こえはいいですが、安定=化粧品として長持ちする=分解しない=実際には効果は少ないというわけです

ドクターズコスメには通常配合されていないと思います


・リン酸アスコルビルナトリウム(APS)、リン酸アスコルビルマグネシウム(APM)

現在クリニックで最も使われているタイプのビタミンC誘導体です

ヒトの皮膚から短期間に吸収され、皮膚細胞でビタミンCに変わりやすいとされていますが、単純に塗布するだけではしみ込む量が限られますので、ビタミンCがマイナスイオンであることを利用して電気の力で皮膚にしみこませるイオン導入によく使われています


・テトライソパルミチン酸アスコルビル(VCIP)

近年開発された脂溶性のビタミンC誘導体で、乾燥感がなく刺激も少ないため、乾燥肌の方やにきびの方に使われます


・アスコルビル酸-2リン酸パルミチン酸(APPS)

これも近年開発された水にも油にも溶ける両親媒性(どちらにも溶ける)の高価なビタミンC誘導体です

両親媒性のため、塗布するだけでも皮膚に浸透しやすいとされています


今までのビタミンC配合化粧品の欠点であった塗った後のつっぱり感や皮膚の乾燥、刺激なども大幅に改善されています

ビタミンCだけでなく、こういったお化粧品に類する成分の進化も最近はめざましいものがあります

スタッフ全員が当院のビタミンCローションを気に入って使っています




   





新しくなったニキビ治療

1ヶ月以上前ですが8月1日、2日に新潟で開催された日本美容皮膚科学会に参加してきました

大阪空港から飛行機で行きましたが、地面から低い階段で乗れる小さなプロペラ飛行機で『こんな飛行機で大丈夫なの?』という感じでしたが、途中の揺れもそうたいしたことはなく、問題なく無事行き帰りできました

学会の内容はほほニキビ治療のディフェリン1色といってもいいような内容で昨年10月に使用がはじまった外用レチノイド(ビタミンA誘導体)のディフェリンのこれまでのデータをまとめたものの発表でした

これまでの治療より基本的には優れた治療ですが

・炎症性のニキビには効果をあげるのに時間がかかる

・刺激感などの副作用のため治療を中断してしまうヒトもいる などが発表されていました

ディフェリンはすでに海外ではニキビ治療のスタンダードの薬剤で、ニキビ治療に力を注いでいるドクターにとっては待ちに待った治療薬です

これまでのニキビ治療といえば、抗菌薬の内服や外用がメインで、不充分だとわかってはいるけどそれしかできないということで苦しんだドクターも多かったと思います

このため美容専門クリニックなどが行っていたケミカルピーリングなども自費診療で取り入れる皮膚科クリニックも多くみられました

これでかなり救われる患者さんも多くなるだろうと思いますが、海外のニキビ治療とくらべるとまだまだ遅れているといわざるを得ず、重症のニキビの治療には難渋すると思います

これからも皮膚科医の悩みは続きそうです

ニキビについては別に機会を設けてもう少し詳しくお話したいと思います






   






美肌治療のこれまで③

こんにちは

今日は美肌治療に大きな足跡を残した治療のつづきです

1つ目の波は レーザー脱毛 でしたね

2つ目の波は 光治療 で

第3の波が最近お話した サーマクール です

どの治療もその時ブームを巻き起こし、その後は定番の治療となっています

今回はひとつ飛ばして第5の波です

第4の波はまだお話していない治療ですが別の機会に紹介させていただきますね

この治療を美肌治療として入れていいのかどうかは迷うところですが(使い方によってはまさしく美肌治療としても使えますが)、目の下のたるみだけでなく、目の下のクマ(黒さ)を改善させますので美肌治療の第5の波としてご紹介します

これは初期のブログでも 『驚異の効果 セルリバイブジータ』 としてご紹介した新しいPRP治療(多血小板血漿療法)です

今日はセルリバイブジータ治療後1年経った患者さまが来院されました

前回は 目の下のクマ や ほうれい線 の治療を行い、効果がよくわからないということで 目の下のクマを再度治療したいとのことでした

カウンセリング時に前回のセルリバイブジータ前の写真と現在の状態を一緒に確認して患者さんも僕もビックリ!!目の下もほうれい線もみごとに改善されていました

『日々みていると自分の顔もよくわからなくなってしまう』とおっしゃっていました

みんな 以前の顔を忘れてしまうんですね

こういったことは実はよくあることです

目の下に関してはほとんど修正する必要がないように見えましたが、前回治療していないところも含めて、目の下ももう少しだけ治療したいとのことで再度セルリバイブジータを行いました

また検診が楽しみです

患者さまに『きれいになってよかった』『この治療をして良かった』といわれるとこちらもうれしくなります

美容治療医としてこれほどうれしいことはありません