保険でわきの多汗を治療する塗り薬が使用できるようになりました。
(当院は保険診療を行っていないのでこの薬による治療は行っていません。)
さらさらした汗はエクリン汗腺が関係していてコリンで働きます。べたべたした汗とわきがはアポクリン腺がアドレナリンで働きます。
『コリンで発汗するならそれを抑えれば発汗を減らせる』ということで開発されたのが科研製薬のエクロックゲルです。
科研製薬のMRさん(営業マン)にも説明を聞きましたが、やはりエクリン腺を抑えるだけでアポクリン腺を抑えるわけではないのでわきが臭を抑える作用はないということでした。
適応は原発性腋窩多汗症で、手の多汗には適応がありません。
手にも塗れば効果はありそうですが、他の部位に触れると副作用がでてしまうこともあるのだと思いますが、手に塗ることは認められていません。
わきに塗るときにも手につかないような塗り方になっています。
手の多汗症の薬は久光製薬が現在開発しているようです。
ボトックスは1回注射するだけで個人差はありますが半年以上効く方もおられますが、エクロックゲルは毎日塗る必要があり、効果もボトックスほどの効果はないようです。
これも保険とはいえ治療費はある程度の額になりそうです。