今回のワキガ手術も他院術後の再発です。
前回の手術はイナバ式ワキガ手術ということでしたが、いなばクリニックで手術を受けられたわけではなく、イナバ式ワキガ手術をおこなっているという別のクリニックです。15年以上前に手術を受けられたのですが、その時は高い手術の方が効果的だと考えて70万円のイナバ式ワキガ手術を受けられたそうです。しかし効果を感じたのはわずか3ヶ月、治療後ローンだけが残り、手術を受けたクリニックに問い合わせるともう一度手術をやり直すにも70万円かかると言われて泣き寝入りとなったそうです。
今回は2年間このブログをずっとご覧になられてここなら手術を受けても大丈夫と選んでいただいたそうです。
着たいのにわきがの臭いのためにこれまで着れなかった服をすでに購入されたそうです。
以前のブログにも書いたように思いますが、当院へ手術に来られる方は手術に来られた時点でもう治っているという前提で手術中に話をしておられることが多くあります。
それだけ信頼していただいているということですね。責任重大ですが、大丈夫です。アポクリン腺をすべて丁寧に除去すればいいだけですから。
手術前のワキです
右わき
左わき
ワキの外側に傷があるのでやはりイナバ式の手術なのでしょう。
黒い点々は皮脂のたまりです。
わきを切開してアポクリン腺を露出します。
右わき
アポクリン腺が多量に残っています。
アポクリン腺をすべて除去
左わきも切開してアポクリン腺を露出
こちらも多量のアポクリン腺です
アポクリン腺はすべて除去して皮膚をアンカー縫合
これは左わきです。剪除範囲は広めです。
上下に見えている左わきのタイオーバーを固定する黒い糸の本数は片側9本、右わきは10本でした。
途中固定の糸が何本かとたずねられたので10本と答えると『それは範囲が広いということですね。』との返事。すごい知識ですね。僕のブログを読み込んでおられるのがよくわかります。
両脇で約4時間の手術でした。これでわきがは治ります。
今はまだ小さいお子さんも耳垢が柔らかく、将来的にワキガ手術を受けさせることになるのを予想されていて、僕が長く元気に治療を続けていることを期待いただきました。