糊が細胞の培養に利用できた!?

『洗濯のりや液体のりを細胞を培養する培地に使用することで細胞をたくさん増やすことができた』というニュースがありました。

これはけっこうビッグニュースです。

幹細胞は未分化な細胞で分化することでいろんな細胞に変わることができるため、いろいろな病気、美容、若返りまでさまざまな用途での効果が期待されています。

これまで幹細胞を大量に培養することが高価な培養液を使っても難しかったのですが、『培養液を工夫して液体のりをことでうまく培養できた』というのです。

東京大と米スタンフォード大などのチームが『洗濯のりや液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)で培養したところ、幹細胞を数百倍にでき、実際にこれをマウスに移植し、白血球などが実際に作られることも確認した。』と発表しています。

幹細胞は白血病の人の治療にも使えますし、健康や美容の分野でも幹細胞や幹細胞の上清液が利用されるようになっていますからこれは非常に大きなニュースなのです。

 

テロメアを伸ばすことができる?

日曜日は再生医療など最新医療のセミナーでした。

再生医療は急速に日々進歩しています。

長寿に関係するテロメアという言葉を聞かれたことがあると思います。

テロメアは遺伝子の末端の一部でテロメアが短くなると細胞分裂ができなくなり細胞が死滅します。このテロメアを伸ばす酵素がテロメラーゼと呼ばれます。このテロメラーゼを活性化しているのだと思いますが、テロメアを増やす薬剤やサプリメントが登場しています。

今では検査でテロメアを解析して、テロメアが伸びているかどうかも確認できる(つまり薬やサプリメントが効いているかどうかがわかる)ようになっています。

漢方薬の一部にテロメアを伸ばす効果があることがわかり、それを改良してサプリメントができています。

再生医療では細胞を利用する再生医療は約5年前から法律で制限されるようになっています。当院のPRP治療もきちんと申請して行っています。

細胞はさまざまな成長因子をだします。細胞そのものではなく細胞がだす成長因子を利用して行う再生医療がいろいろ登場しています。

中でも幹細胞は多くの種類と量の成長因子をだすわけですが、幹細胞でも脂肪由来とか臍帯由来とか歯髄細胞由来とか神経由来など元の細胞にいろいろな種類があり、成長因子の割合と種類が異なり効果が異なります。

今一番ホットな分野です。

美容治療をおすすめしないこともあります

例えばですが毛穴が気になって『光治療を受けたい』『レーザー治療を受けたい』と希望されても、原因が別のところにあって、効果が認められないかあるいは効果が少ないことが予想される場合、美容治療をおすすめせず、原因の治療をおすすめすることもあります。

実は『病名がついている=原因がわかっている』ということでは全然ありません。

しかも病名がついていても、他の状態があてはまらないのでその病名がついているだけということもあり、原因がわかっていないか、追及されていない、追及できないケースがたくさんあると思います。

可能な限り原因を追究してそれに対処することが大切だと思います。

寄生虫にダイエット効果があることが証明された

『寄生虫にダイエット効果があることが初めて科学的に証明された』というニュースが流れています。

ニュース

群馬大学のHPにも載っています。

プレスリリース

ニュースの中にあるマリア・カラスさんだけでなく、世界的に有名なスーパーモデルも寄生虫を体内で飼っていたといううわさもあります。

寄生虫学を専門とされる藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授 も以前自分の体内にサナダムシを飼われていました。

寄生虫とダイエットは実は目新しい話ではなく、藤田紘一郎先生は中性脂肪が下がったということも話されていました。

その時は寄生虫がだす物質がアレルギーを抑えるのではないかと研究されて、その物質を調べて投与したところ、アレルギーを抑えることはできたのですが、癌ができてしまうという副作用がでたことで実際に使うことは断念されたようです。

2010年のブログにもこのあたりのことについて書いています。

サナダ虫でダイエット&花粉症撃退?!

腸内細菌が肥満を促進!?

2010年ですからもう9年も前の話ですね。

今回の群馬大の研究だと腸内細菌叢が変化して交感神経作動物質であるノルエピネフリン(ノルアドレナリン)が増えて代謝が上がって痩せたということのようです。

いい方向に作用するなら『活動性が上がって元気になる』かもしれませんが、悪い方向に作用すれば『イライラしたり、攻撃性が増す』というようなことがあるのかもしれません。

 

血液1滴で13種の癌が診断できる方法が実用間近なようです

先日のブログでも話題にしましたが、幹細胞上清療法セミナーの時に、国立がん研究センター研究所の落谷 孝広先生からエクソソーム(細胞から分泌される直径50-150 nm(ナノメートル:10億分の1メートル)の顆粒状の物質 )に関する講演がありました。

幹細胞上清も1種のエクソソームと考えられるということからセミナーの演題のひとつにこの講演が組み込まれていたのだと思いますが、学術的で面白い話でした。

エクソソームの話はおととしくらいからニュースになっているのですでにご存知の方もおられると思います。

血液1滴で13種の癌が診断できる という画期的なものですが、実用化間近なようです。