ワキガを再発させないようにアポクリン腺をきちんと除去する方法

単純に考えればアポクリン腺をすべて露出させて取り除けばいいだけですが、それを充分行わないとアポクリン汗腺の取り残しがでて再発というかわきがの臭いが治らないわけです。

切開を加えてからアポクリン腺の層と皮下脂肪の層を分けてアポクリン腺がある範囲を目で確認しながら露出していきます。

切った部分近くにたくさんのアポクリン腺があります。

もう少し奥へ進んでもたくさんのアポクリン腺があります。

さらに奥へすすむとまばらにはなってきますが、まだアポクリン腺がところどころに存在します

わかりにくかもしれないのでアポクリン腺部分に赤丸をつけてみると

こうしてアポクリン腺をすべて確認しながらこのアポクリン腺をきちんと取り除けばワキガは治ります。

これが直視下剪除法です。

逆に言えばこうして確認しながらアポクリン汗腺をすべて除去しないとアポクリン汗腺が残って臭いが残ることになります。

 

今日も他院術後の再発のわきがアポクリン汗腺除去でした

今日は姫路から手術に来られた方でした。

この方は以前はわざわざ東京まで行って、稲葉式に類する治療を受けたもののわきがはなおらず、制汗剤を使っても汗をかきやすい夏場はワキガの臭いをごまかすことができないため夏場は仕事以外は家にひきこもって外へでないそうです。

友人の結婚式があっても夏場は怖くて参加できず、夏は友人に誘われても遊ぶのもすべて断ってしまうので、悲しいことに『今では友人がほとんどいなくなってしまった。』と話されていました。

手術の時には麻酔をかけてからメスを入れるわけですが、メスで切った瞬間に残っているアポクリン汗腺が顔を出し、アポクリン汗腺が残っていることがはっきりわかりました。この時点でアポクリン汗腺をきちんと除去すればわきがが治ることは確定です。

赤で囲んでいる部分がアポクリン汗腺が見えているところで、ここだけにアポクリン汗腺があるように見えるかもしれませんが、実際にはここはメスで切った切断面だからアポクリン汗腺が見えているだけで青で囲った部分(前回手術の瘢痕部分)を削るとその奥に赤で囲われた部分のようにアポクリン汗腺がたくさん残っていました。つまり脇全体にアポクリン汗腺が残っていたわけですがすべて丁寧に除去しました。

これで夏場もわきがを気にしなくてよくなると思います。

これからの人生がかわるといいですね。

 

通院回数の少ないワキガ治療を受けたい?

当院のワキガ手術は遠方からお越しいただく方も多いので、検診になかなかお越しになられないことがありますが、それでも最低でも4回の通院は必要になります。

本当はもっと通院していただいて診察させていただいて必要な処置があればさせていただく方がいいのですが、遠方の方は交通費が高額になることもあり、難しいこともあるようです。

その4回の通院もできないとおっしゃる方もたまにおられますが、通院回数が少なく済む治療は、きちんとアポクリン腺を除去していないから通院回数が少なく済むだけです。つまり通院回数が少なく済むという基準で治療を選ぶといいかげんな治療を選ぶことになり、結局ワキガが再発してまた別の治療を受けることになると思います。

当院で手術されて1年以上経ってから検診にお越しになった方には『わきがや多汗は治っていますか?』とこちらからたずねます。

治っている自信があるから検診ができて、そうたずねることができるのです。

 

わきが治療 治る手術 治らない手術

わきがの治療方法としては

剪除法、稲葉式に類する手術(ローラー○○○○など)、吸引法(マイクロシェーバーなど)、ミラドライ、ビューホットなどがありますが、

治療方法でなく治療を行った結果からの分類をしてみると

①傷跡が残ることもなく、1度の治療でワキガは完全に治る手術

②傷跡が残ることがあるが、1度の治療でワキガは完全に治る手術

③傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術

④傷跡の残りは軽度だが、ワキガの改善は少ないあるいはまったく改善しない手術

に分けることができます。

もちろんベストなのは①の『傷跡が残ることもなく、1度の治療でワキガは完全に治る手術』です。

逆にワーストなのは③の『傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術』です。

僕が行っているのは剪除法ですが、この分類で行くと①か②の分類になり、術前の説明は②の説明ですが、傷跡が残ってしまう方も傷跡がほぼなくなる方もおられます。

当院では他院のわきが再発治療もたくさん行っており、ほぼ全国から患者さんが来られています。その方たちは再発している(アポクリン腺の取り残しがある)から再手術を受けているわけで、前記の分類だと③の『傷跡もワキガ臭も残ってしまう手術』か④の『傷跡の残りは軽度だが、ワキガの改善は少ないあるいはまったく改善しない手術』にあたります。

しかしその患者さんたちが初回手術の前に説明されているのは、『傷跡はほとんど残らなくて、臭いはほとんどなくなるかあるいはかなり軽度に改善する』というものです。

割合で説明する場合は『7割から9割なくなる』と説明し、『それで気にならなくなるよ』と説明し、暗に1~3割は残ると説明したことにすることで術後にクレームを言われても『はじめからまったく臭いをなくすとは言っていない』というわけです。

『どんなワキガ治療でもワキガの臭いをなくすことはできない』と説明する場合もあるようですが、当院のようにワキガ手術を行ってワキガが再発したことがないクリニックがあることからもわかるように丁寧な剪除法を行えばワキガを完全に治すことが可能です。

再発のない剪除法によるワキガ手術

ワキガ手術のご相談があり、当院で剪除法のわきが手術を受けられることになりました。


ご家族が一緒にカウンセリングに来られていて、ご家族の方は他のクリニックで2回手術を受けて2回とも再発されたそうで、『再発のないわきが手術を受けさせたい』と希望されて当院に相談に来られたのでした。


その2回の手術は別々のクリニックで受け、2回とも剪除法での手術だったということでした。


剪除法は一番確実にワキガを治すことのできる手術です。再発する剪除法もあるが、再発しない剪除法もあるということを今回の手術で感じていただけると思います。