なぜ二重手術で全身麻酔をしない?

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

局所麻酔で二重手術を受けられた方が、他院にカウンセリングに行かれた時に『局所麻酔で手術を受けた』とカウンセラーに伝えたところ『えっ?全身麻酔じゃないんですか?』と驚かれたということでした。

全身麻酔として笑気麻酔を行っているところもありますが、当院では局所麻酔で済む小さな手術には笑気を使いません。

害があるからです。

患者さんはワンポイントで使用するだけなのでビタミン12欠乏がなければ大きなデメリットはないかもしれません。

でも頻繁に笑気を吸う職業の従事者には自然流産が多いという報告があります。

笑気で流産しているんだから本当は自然流産という呼び方は正しくないように思いますが・・・

要は何度も笑気を吸っている人は流産しやすくなるということです。

僕が適当に話しているわけではなく、笑気麻酔の説明書には常に記載されています

HP①

HP②  

HP②の(4)長時間または慢性暴露による骨髄変化,脊髄変性,および胎児奇形 のところを読めばビタミンB12欠乏だといろんな副作用がでたり、慢性的に(麻酔を行う職場など)吸う場合は流産したり妊娠しにくくなるなどかなり詳しく書いてあります。

きちんと換気しなさいということも書かれていますが、当院では余剰麻酔を排気するシステムをもっているのにかかわらず二重手術などでは笑気を使用しません。

スタッフの安全も大切なのです。

換気(排気)することも重要なのですが

笑気を簡単に使用する施設は要は注意が必要だという意識が低いので換気したり、排気するシステム自体を備えていないことも多いと思います。

美容クリニックや歯科医院、手術室に勤務しているスタッフは特にこうしたことを知り、注意することが必要だと思います。

二重手術に笑気は使用しません

さくら美容クリニック棒谷です。

よく『痛みが怖い方には笑気麻酔を行います。』と宣伝されているのを見かけます。

当院では脂肪吸引や豊胸手術などどうしても全身麻酔が必要な時には笑気麻酔も使用しますが、二重手術など局所麻酔で可能な手術には極細麻酔針などで行えばいいので笑気は使用しません。
使用しない理由は頻繁に使用するとからだに悪いから。

これは笑気の説明書を見るとわかります。説明書はこちら

14-1のところに『職業的に数年にわたり本剤に曝露された女性で、自然流産率が高いことが報告されているので、本剤の使用に際しては換気等に十分注意すること』となっています。

二重手術に使うなどの時には患者さんの鼻に管を刺して笑気を流しているだけであって密閉して使用するわけではないので笑気は周囲にダダ漏れです。つまりスタッフ(ナース)が流産しやすくなると書かれているわけです。

スタッフだから仕方ない??

僕は使いたくないです。しかも笑気麻酔で暴れて危険なこともあるでしょうし、極細針で麻酔したり、冷却するなどで痛みは軽減できるのでそれで充分だと思います。

また笑気ガスは温室効果ガスとしても知られています。笑気は二酸化炭素よりずっと温室効果が高い、つまり環境に悪いわけです。これを示すHPはこちら(背景のところに記載があります。)

笑気を安易に使うということは要はひとのことをまったく考えていないことになると思うのです。

痛みを怖がる患者さんを引き留めるためだけにスタッフを犠牲にしていいとは僕は思いません。