テロメアを伸ばすことができる?

日曜日は再生医療など最新医療のセミナーでした。

再生医療は急速に日々進歩しています。

長寿に関係するテロメアという言葉を聞かれたことがあると思います。

テロメアは遺伝子の末端の一部でテロメアが短くなると細胞分裂ができなくなり細胞が死滅します。このテロメアを伸ばす酵素がテロメラーゼと呼ばれます。このテロメラーゼを活性化しているのだと思いますが、テロメアを増やす薬剤やサプリメントが登場しています。

今では検査でテロメアを解析して、テロメアが伸びているかどうかも確認できる(つまり薬やサプリメントが効いているかどうかがわかる)ようになっています。

漢方薬の一部にテロメアを伸ばす効果があることがわかり、それを改良してサプリメントができています。

再生医療では細胞を利用する再生医療は約5年前から法律で制限されるようになっています。当院のPRP治療もきちんと申請して行っています。

細胞はさまざまな成長因子をだします。細胞そのものではなく細胞がだす成長因子を利用して行う再生医療がいろいろ登場しています。

中でも幹細胞は多くの種類と量の成長因子をだすわけですが、幹細胞でも脂肪由来とか臍帯由来とか歯髄細胞由来とか神経由来など元の細胞にいろいろな種類があり、成長因子の割合と種類が異なり効果が異なります。

今一番ホットな分野です。

美肌治療を行ってから、時間がたってさらに効果がでました

ちりめんじわや毛穴を改善する美肌治療を数回受けられて、その時ももちろん肌の状態は良くなるのですが、1年以上経ってからさらに肌がきれいになったという声をよくお聞きします。

その治療は2つあってどちらも細い針で顔の皮膚に細かな穴をあける治療なのですが、ひとつはビタミンAを用い、もうひとつは赤ちゃんの臍帯血由来の細胞の培養液から作られた薬剤を使用する治療です。

1年以上経ってからというのは、皮膚の代謝の周期が約1ヶ月であることから考えると不思議なことですが、そうおっしゃる患者さんがかなりおられるので実際にそうなんだと思います。

治療することがきれいになるための合図となって持続的に改善がすすむようです。

興味深い現象です。

ニードリング後5日目の状態

ニードリングを行って5日目の状態です。

朝なにもしない状態だと

まだ皮むけはあります。

保湿液を塗布して保湿すると

ほとんどかさつきはなくなります。

3日目よりかさつき自体の程度もましになっています。

毛穴治療にもさまざまな治療があるわけですが、初期の赤みがもっと強いeマトリックスやこの程度のニードリング、そしてほぼダウンタイムのない臍帯血再生因子療法などがあります。

臍帯血再生因子療法の効果は少し時間が経ってからがいい

PRPやウルセラ、eマトリックス、フォトRF、ボトックス、臍帯血再生因子療法などを受けられてとても若返られて満足されている方の感想です。

今日も臍帯血再生因子療法を行ったのですが、『この治療は治療してから2週間経ったくらいからの効果が言葉では表現できないけれどすごくいい』とおっしゃられていました。

小じわやちりめんじわ、ニキビ跡などに対して短期間で目に見える効果をだすにはeマトリックスがいいのですが、数日のダウンタイムは避けられません。

臍帯血再生因子療法はほぼダウンタイムがないのもいいところです。

 

 

人に悟られない美容治療

さまざまたるみ治療や肌治療を受けられていて、僕に年齢が近い方なのですが、若々しくおきれいです。

同窓会に参加すればおそらくぶっちぎりにきれいに見えると思います。

今は通われなくなったのですが、以前エステに通われていた時に『やっぱりエステに通われている方は違いますね』とエステシャンから声をかけられていたそうです。

でも『本当は美容治療をうけたことでよくなっているんだよ。エステでここまでたるみは治らない』と心の中で思われていたということでした。

最近娘さんと顔のリンパマッサージをお互いにされたそうなのですが、その時に『お母さんの方が肌触りがいい』とびっくりされ、若い娘さんより肌触りが良かったということでした。

でも人には美容治療を受けているということは悟られません。

過去最高にきれいになられているようです

PRP治療や臍帯血再生因子療法を受けられている方のお話です。

個人が特定されてはいけないのであまり詳しくは書けません。

最近会われた人の多くの方に『若い』と驚かれたと喜ばれていました。

事情があって体重は3~4キロ痩せられたにもかかわらず、お顔はいい状態を保たれているようです。

『今が過去最高の状態です』ということでしたが、きれいになったらなったで欲が出て、さらにきれいになられたいようで、追加治療をご希望になり、今回はPRP治療にするか臍帯血再生因子療法にするか悩まれて最終的に臍帯血再生因子療法となりました。

HIFUでちりめんじわを治したい?

何度かお話していますが、HIFU(ハイフ) はHigh Intensity Focused Ultrasoundの略で、高密度焦点式超音波と訳されます。

簡単に言えば超音波で焼く(凝固させる)治療です。

実際にお肉を凝固させている動画

HIFU(ハイフ)として 当院には『ウルセラシステム』と『ベロハイフ』があります。

HIFU(ハイフ)は前立腺がん治療などにも使われていますが、美容皮膚領域では皮下組織に当てるとその部分が凝固して縮まるため、たるみ治療などにも用いられているのです。

 『HIFUでちりめんじわを治したい』という方がおられたのですが、ちりめんじわはHIFUが一番の適応ではありません。HIFUを当てる深さには1.5ミリとか3ミリとか4.5ミリとかさまざまな深さがあるのですが、もしHIFUを当ててちりめんじわがよくなる可能性があるとすれば、1.5ミリのものですが、1.5ミリはエネルギー出力自体は小さいので、『たるみを治すことがメインで、肌もついでに少し治療しておきたい』ということであればHIFU治療でもいいのですが、『ちりめんじわをメインで治したい』となるとちりめんじわ自体がある表面およびその近くを焼く『eマトリックス』や皮膚に穴をあけてビタミンAを導入する『ニードリング』、『臍帯血再生因子治療』などの方がより直接ちりめんじわを治すことにつながります。

美容皮膚も進歩し、美容機器も今はさまざまなものがあり、ネーミングも勝手になされているので素人が判断するのは難しいですよね。