2014年03月09日
ワキガの臭いや汗を確実にコントロールできる治療法はやはり剪除法が一番です
目で見ながら汗腺を除去できるからです
アポクリン腺を除去するために皮膚を裏側から薄くそぐのですが、では皮膚を薄く、アポクリン腺が残らないように広範囲に除去すればそれでいいかというとそれだけではありません
それだけでは皮膚が浮き上がって血腫(液のたまり)などを作って傷跡を大きくしてしまいます
やけどのときに失った皮膚を他のところから持ってくるのを植皮というのですが、
ワキガ手術の場合は他の部位から持ってくるわけではありませんが、皮膚を植皮するに近いようなことをしているのです
はじめは血流に乏しいので、血流が再開しやすいように皮膚と奥の組織をできるだけ近くに固定する必要があります
船が移動しないようにいかり(アンカー)をおろしますが、この皮膚と奥を固定する糸をアンカー縫合といいます
そしてその上からさらに圧迫固定するのがタイオーバーです
『腋臭症・多汗症治療実践マニュアル』では剪除法の部分を城本クリニックが担当していますがその中でもかなり多くのアンカー縫合を行っているのがわかります
ワキの範囲が広い場合には、片ワキで100か所以上アンカー縫合を行うこともあります
タイオーバーをしないとか、アンカー縫合が少ない場合は汗腺を除去する範囲が狭いか、皮膚が薄くなるほど汗腺を充分除去していないか、手間を惜しんでいるかのどれかだと思います
手術前に『アンカー縫合何か所してもらえます?』って担当医にたずねてみます?
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