さくら美容クリニック

院長ブログ

肌治療の基本④

2011年07月15日

フォトフェイシャルとフォトRFを例にとって詳しくお話してみましょう

どちらもハンドピースというお肌に当てる部分を交換することにより、違った波長の光をだすことができます

フォトフェイシャルの一番一般的なハンドピースは560nmのハンドピース(560以下の光がカットされており、560~1200nmの光が出る)ですが、これは560nm以上の光が複合して出ますのでしみ、赤み、シワなどに対しさまざまな効果がみられます

590nmのハンドピースは560~590までの波長がカットされますので、しみに対する効果は弱くなりますが、逆に赤みに対する効果は高くなるのです

560ではなく、590nmを好んで使用するドクターもいます

640nmのハンドピースはさらにカットされる波長が広くなります

黒への反応をわざとおとすことにより、強い治療を行うと濃くなってしまう肝斑などに安全に使用できるようになっています

ただ逆に通常のシミに対する効果は低くなってしまいます

これに対しフォトRFは光だけでなく、RFを装備していることが特徴です

光だけで肌に届けるエネルギーを上げようとするとやけどを起こしてしまうデメリットを避けるため、肌の色に左右されないRF(高周波)を併用し、肌を温める能力を高めているのです

フォトRFで、一番一般的なのはSRと呼ばれるハンドピースです

SRは580nm~980nmの波長の光がでるのとRFが併用されているので、黒や赤や水(しみや赤みやしわ)に幅広く反応します

そしてよりシミ治療をより効果的に行えるのがSRAハンドピースです

黒への反応は波長が短い方が強い性質があります

470nm~という短い波長域が含まれますので、シミや赤みへの反応が大きくなっており、より強い治療ができるようになっていますが、その反面使い方を誤ると、逆にシミが濃くなってしまうというような副作用もあるので、そのあたりの理屈を理解して充分注意を払いながら使用することができるプロ向けのハンドピースです

STハンドピースは700~2000nmという赤外線領域をメインとした光とRFの組み合わせです。どちらも肌を温めるということに主眼を置いており、コラーゲンを増やしてシワを減らす目的に特化しており、シミには直接的な効果はありません

さらに最近ではマトリックスIRといって915nmのダイオードレーザーを点状に照射しRFと組み合わせて治療するハンドピースもでてきています

SRとSTとマトリックスIRを組み合わせて行う治療法がトリニティと名づけられて行われていますが、当院ではフラクセル2やブリッジセラピーなど、より高度な治療ができますのでマトリックスIRは導入していません

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