2009年12月01日
新しい治療が登場しても効果がいまいちであればその治療は次第にすたれていきます。いい治療というのはすたれることなく定番となります。機器による治療の場合には、いい治療であればその治療を受けられる方が増え、その機器を購入して使うクリニックも多くなるため、機器が売れ、機器の開発会社も収益が上がり、年々機器に改良が加えられることとなります。サーマクールもこの定番の治療のひとつとなっています。初期のサーマクールからサーマクールNXTへと進化し、今回はさらに進んでサーマクールCPTとなりました。サーマクールは切らないナチュラルなたるみとりの中で最強とされる治療ですが、強く施術を行うとかなり熱いことや痛みがでることがあるのが弱点でした。サーマクールがはじまった初期には、1回のみ強く照射するシングルパス方式で、皆さんは泣きながら痛みに耐えて施術を受けておられました。その後やや出力を下げて、重ね打ちを行うマルチプルパス方式となり、機器もサーマクールNXTとなってより患者様にやさしい治療となっていました。そして今回さらに熱さや痛みなどの副作用を減らし、効果を高めたのがサーマクールCPTです。CPTはcomfort pulse technology(快適なパルス技術)の略です。サーマクールCPTはゲートコントロール理論を応用して進化しています。ゲートコントロール理論というのは、触覚、圧覚、振動覚などは太い神経線維によって脊髄から脳へと伝わり、痛みの感覚などは細い神経線維によって伝わるのですが、この太い神経への伝わりを増やすことで、細い神経への伝わりを抑えることができるという理論です。サーマクールCPTはお顔に当てる部分が振動しながら照射を行うことができるようになっており、さらに照射エネルギーも均一に照射されることやパルス状にエネルギーが照射されること、冷却も追加でパルスで行うことなどにより、熱さや痛みなどの副作用を減らすことができます。簡単に言えば肩に注射をする時に強く圧迫しながら注射すると痛みが軽減されるのと同じようなものです。進歩は急速です。
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