ウレアーゼ産生菌とクローン病が関連している?
2017年11月19日
クローン病は腸が炎症を起こす難病とされています。クローン病の人の腸内細菌を調べたところウレアーゼ酵素をもつ悪玉菌のプロテオバクテリアが多いことがわかりました。
そこでマウスに抗生剤を与えていったん腸内細菌全体を減らしてから、ウレアーゼ酵素を産生しない大腸菌を投与したところ炎症が軽減したということです。
腸内細菌のバランスが悪くて炎症が起こっているので、サプリメントや薬でいわゆる善玉菌を投与することはよく行われていますが、悪玉菌の中でもウレアーゼ産生菌が悪い可能性があります。
「炎症性腸疾患の患者の腸内微生物群の構成を人工的に操作することが可能かもしれない」ということですが、便移植の話も以前しましたが、さまざまな方法で一時的に腸内細菌のバランスは容易にかえることができますが、容易な方法でそれを定着させる方法がみつかれば画期的なことになると思います。
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