2009年09月05日
こんにちは
医療レーザー脱毛のつづきです
今回は各種レーザー脱毛器の説明です
1つ目はサイノシュア社のLPIRと呼ばれるロングパルスアレキサンドライトレーザーで
波長755nm 主なパルス幅は20msec
以前のブログのグラフでも説明しましたが、脱毛用レーザーの波長755~800nmあたりは黒に吸収されやすい
波長で、深さもある程度深く届く、そしてロングパルスの名前通り20~40msecという長いパルス幅ということで周
囲に熱の影響が及ぶ
ということで、毛が熱せられることによって発生した熱が毛の周囲にある毛の生える元にダメージを与えて毛が生
えなくするという脱毛用の条件に合致していました
2つ目は冷却ガスを吹き付けることによって痛みなどの副作用を軽減したキャンデラ社のGentleLASEと呼ばれ
るロングパルスアレキサンドライトレーザーです
波長755nm パルス幅は3msec
当初はパルス幅が短めなので効果が不安視されていましたが大きな問題はなかったようです
他のレーザー脱毛の機器が厚生省未承認で個人輸入されていた中、皮膚良性色素性疾患治療用のレーザーと
して日本で医療機器として申請されて認められたため(脱毛用として認められていたわけでない)、リースしやす
いということもあり、保険診療を行っているクリニックで多く導入されました
ただ本来承認された良性色素性疾患つまりシミですが、これに対する治療としては、いろんな意見があると思い
ますが、Qスイッチのように深くまでダメージ少なくとるでもなく、光治療のような広範な治療効果でもなく、炭酸ガ
スレーザーのように確実に削れるわけでもなく、中途半端な印象はあります
3つ目はルミナス社のライトシェアと呼ばれるダイオードレーザー
波長800nm 主なパルス幅30msec
接触型の冷却装置で圧迫を加えながら、確実に冷却し、うぶ毛にも効果的と評価され、広く普及しており、僕もこ
れを使っています
僕の 鼻下 あご の脱毛前後の写真です
あまり熱心には治療していませんが、それでも口周りの青くみえる毛がわからなくなっています
スタッフには以前は泥棒のさし絵によくかかれるような口周りのひげだったと笑われています(*⌒∇⌒*)
その後はダイオードに高周波を加えたものや、ロングパルスYAGレーザーなども登場していますが、これらは痛
みが強いためかあまり広がっている印象はありません
言葉の問題ですがアレキサンドライトやYAG、ルビーレーザーはQスイッチというパルス幅の短いレーザーがあ
るのですぐ判別がつくようにロングパルスという言葉がつくことがありますが、ダイオードはロングパルスのものし
かありませんのでロングパルスではありますが、そういう接頭語はつきません
もともとの完成度が高かった(条件が優れていた)のか、脱毛レーザー自体には最近大きな進化はないように思
います
しかし医療脱毛レーザーが優れていることは疑いようがなく、現在も定番の治療として広く行われています
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