美容皮膚のお勉強講座④

こんにちは

今日は主にタルミやしわを改善させる電気を使った治療についてお話したいと思います

電気を使った治療は、高周波 中周波 低周波 と振動数に違いによって分けられ、高周波が最も深くまで届くため、しわ・タルミ治療には高周波が多く用いられています

光やレーザーは肌のさまざまな成分に吸収され、ある程度以上深くにまでは届きません

そこでより深くにまで届く高周波治療がなされるようになったのです

高周波治療の美容機器を分類すると

単極型(モノポーラ)のものと

双極型(バイポーラ)があります

電気は出入りするところが必要ですから、単極型といっても、お腹や腕などにシール型のパッドを貼って電気が流れるルートをつくることが必要です

バイポーラは当てるところがそもそも2つの電極ですのでその電極の間を電気が流れます

違いはモノポーラの方が深くにまで電流が流れるということです

バイポーラの方が浅くだけに作用する分、速効性があるのですが、効果の持続が短くなります

『高周波治療がなぜ効くのか?』

焼肉をイメージするとわかりやすいかもしれません

お肉を焼くと縮みます 

電熱器(電気コンロ)をご存知ですか?

僕は子供の頃よくかきもちを焼いて食べました

ニクロム線に電流を流して熱くなる実験を子供の時にしたことはありませんか?

抵抗のあるところ(皮膚)に電気を流すと熱が発生します

この熱を利用してコラーゲンの収縮と再構築(作り直す)を行い、タルミを治療するのです



旗 

   

タルミ治療の概要

こんにちは

今日はタルミとり治療の概要についてお話します

1つ目は旧来通りのフェイスリフトというタルミとりです

余っている皮膚を切りとり、筋肉を引き上げて固定する方法です

方法にもよりますが効果が大きいですが、傷跡のリスクは避けられず、大きな手術になるほど腫れや内出血などのダウンタイムも大きくなります

2つ目は糸で引き上げる方法です

従来は短い糸を入れるだけだったので、強く皮膚を引っ張るための支点がなく、効果は低いものでした

最近行われている方法は長い糸をこめかみ付近に固定しますので、引き上げる強さも強いものとなっています。ただタルミとりというより、タルミをずらしているという感じです

3つ目は高周波や光などで皮膚をあたためて収縮させる方法です

高周波は電気を流す方法で、抵抗のあるところに電気を流すと熱が発生します

この熱を利用してコラーゲンを収縮させたり、作り直させたりします

光の場合は1000~2000nmくらいの水に吸収されやすい波長の光を使ってあたためるのです

どの方法も長所・短所がありますが、近年は高周波で治療することが多くなっています











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どんな風にきれいになれるの?

こんにちは


広島院が開院して4年弱になりました


広島院で施術を受けてくださった方、また現在も受けていただいている方のおかげで今日


があります


ありがとうございます


また興味をもって、このブログを見てくださっている方々ありがとうございます



今日は一息いれて、勉強を離れたお話です


『いろんな施術があるけど実際どんな風にきれいになるの?』


ということは皆さんが一番気にされていると思います


このためホームページの中でも症例写真は、チェックされることが多いページです



広島院の症例写真のページです


http://www.sc-hiroshima.com/pictures/index.html




広島院の症例写真や患者様の声にはこだわりがあります


それはこの約4年間に僕が施術を行ってモニターとして承諾いただいた方のみの症例写真


や患者様の声を提示していることです(他のドクターの症例写真は使っていません)


このため症例写真があらゆる分野について提示されているわけではありません


ましてや顔の施術ともなれば、他人に知られず治療したいという方がほとんどですから、


モニター写真として承諾いただくというのは難しいこととなります



今日もセルリバイブジータ(PRP皮膚再生療法)の1ヵ月後の診察がありました


セルリバイブジータの効果は非常に高いので、僕も診察をするのが楽しみです


本日診察された方も効果は高く、目の下のたるみがなくなっていました


見た目は明らかに10年以上若返ってみえました


でもやはり症例写真はNGです ショック!




旗 www.sc-hiroshima.com

   








美肌治療のこれまで②

こんにちは


昨日は 医療レーザー脱毛のブレイク のお話でした


美容治療には新しいものがどんどんでてきますが、なかには『これって本当に効果があるの?』と思ってしまうも


のもあり、言葉は悪いですが客引きのための新しい施術が行われている場合もあります


当然そういった施術は定番の治療にはなりえず、いつのまにか消えてしまっています


僕は情報を収集しながら、まず導入する前に自分たちにできるものはやってみて、必ず効果を確かめてい


ます(なかには確かめるまでもなく理論的に効果はないと考えられるものとか副作用のリスクが高いものもありま


すのでそういったものははじめから行いません)


このため新しい治療を日本で1番はじめに導入するということはありません



医療レーザー脱毛もそうですし、これからお話することもそうですが、これらの大きな流れはその時だけの流行


ではなく、現在は定番の標準治療となっているものばかりです


前置きが長くなりましたが次の大きな波は、 お勉強講座③ でお話した フォトフェイシャル をはじめとする光


治療が2000年頃よりブレークしました


短~中波長からやや長波長までの成分を含むブロードバンドな強い光であるIPL(Intense Pulsed Light)を照射し


て、シミ・そばかす・くすみ・赤ら顔・毛穴などをダウンタイムなく(他人に知られず)治療できるというコンセプトが


多くの方に受け入れられました


ただmsecレベルのパルス幅の長い光線ですので、強く行いすぎると熱損傷を生じてしまいます


何度も光治療を行った後にも残っているシミは、光治療では届かないシミであることが多いため、残りのシミを消


そうとどんどん出力をあげて治療しても、効果は少なく、副作用ばかりでてしまう(やけどをして逆に色素沈着をお


こす)ことになります


こういった場合にnsecレベルのパルス幅を持つQスイッチレーザーの出番があるわけです


光治療でなく、Qスイッチレーザーがいいといっているわけでなく、どちらもそれぞれの持ち味があるわけです


僕も普段光治療を多く行っていますが、光やレーザー、高周波などそれぞれの長所を生かした治療を行


うことに妙味があるのです



   





美肌治療のこれまで①その2

こんにちは


医療レーザー脱毛のつづきです 


今回は各種レーザー脱毛器の説明です


1つ目はサイノシュア社のLPIRと呼ばれるロングパルスアレキサンドライトレーザーで


波長755nm 主なパルス幅は20msec


以前のブログのグラフでも説明しましたが、脱毛用レーザーの波長755~800nmあたりは黒に吸収されやすい


波長で、深さもある程度深く届く、そしてロングパルスの名前通り20~40msecという長いパルス幅ということで周


囲に熱の影響が及ぶ


ということで、毛が熱せられることによって発生した熱が毛の周囲にある毛の生える元にダメージを与えて毛が生


えなくするという脱毛用の条件に合致していました



2つ目は冷却ガスを吹き付けることによって痛みなどの副作用を軽減したキャンデラ社のGentleLASEと呼ばれ


るロングパルスアレキサンドライトレーザーです


波長755nm パルス幅は3msec 


当初はパルス幅が短めなので効果が不安視されていましたが大きな問題はなかったようです


他のレーザー脱毛の機器が厚生省未承認で個人輸入されていた中、皮膚良性色素性疾患治療用のレーザーと


して日本で医療機器として申請されて認められたため(脱毛用として認められていたわけでない)、リースしやす


いということもあり、保険診療を行っているクリニックで多く導入されました


ただ本来承認された良性色素性疾患つまりシミですが、これに対する治療としては、いろんな意見があると思い


ますが、Qスイッチのように深くまでダメージ少なくとるでもなく、光治療のような広範な治療効果でもなく、炭酸ガ


スレーザーのように確実に削れるわけでもなく、中途半端な印象はあります



3つ目はルミナス社のライトシェアと呼ばれるダイオードレーザー


波長800nm 主なパルス幅30msec


接触型の冷却装置で圧迫を加えながら、確実に冷却し、うぶ毛にも効果的と評価され、広く普及しており、僕もこ


れを使っています



美容と健康の魔法の杖-ひげ脱毛前

美容と健康の魔法の杖-ひげ脱毛後

僕の 鼻下 あご の脱毛前後の写真です


あまり熱心には治療していませんが、それでも口周りの青くみえる毛がわからなくなっています


スタッフには以前は泥棒のさし絵によくかかれるような口周りのひげだったと笑われています(*⌒∇⌒*)



その後はダイオードに高周波を加えたものや、ロングパルスYAGレーザーなども登場していますが、これらは痛


みが強いためかあまり広がっている印象はありません


言葉の問題ですがアレキサンドライトやYAG、ルビーレーザーはQスイッチというパルス幅の短いレーザーがあ


るのですぐ判別がつくようにロングパルスという言葉がつくことがありますが、ダイオードはロングパルスのものし


かありませんのでロングパルスではありますが、そういう接頭語はつきません


もともとの完成度が高かった(条件が優れていた)のか、脱毛レーザー自体には最近大きな進化はないように思


います


しかし医療脱毛レーザーが優れていることは疑いようがなく、現在も定番の治療として広く行われています




 旗 

   

美肌治療のこれまで①

こんばんは


今日は 肌の治療についての 歴史について振り返ってみたいと思います


僕が感じるいくつかの大きな波がありました


まず1997年ごろよりはじまった レーザー脱毛 のブレイクです


それまで脱毛は 針脱毛 が行われており


痛い、時間がかかる、術者の技量によって効果悪かったりや副作用がおこる


といろんな問題がありました


それが短時間で脱毛可能で、痛みも少なく、効果も確実なレーザー脱毛が導入されました


エステの中には『レーザー脱毛は一時的な脱毛で永久ではない』というキャンペーンをひろげたところもありまし


たが、現在の普及をみてもわかるように、実際のところ『医療レーザー脱毛』の効果は高いものでした


当時レーザー脱毛機は1台3000万円もしたのですが、これが飛ぶように売れたのです



美容と健康の魔法の杖

きたないですが、現在の僕の下腿の写真です 


レーザー脱毛の効果を確かめるために当時実験した跡です


四角く何箇所も毛が生えていない部分がレーザー脱毛の部位です


出力をかえたりなど条件をかえながら、境界がわかるように、レーザー脱毛を3回行いました


10年以上経過しましたが、レーザー脱毛の効果は確かに高く、脱毛部は毛が生えないままです (>_<)



   










最近の光・レーザー治療の進化


美容皮膚のお勉強講座③光治療編 でお話しましたがフォトRFはもともとオーロラ S


R(580~980nm)だけであったものが、しみや赤ら顔への効果を高くしたアドバンス SR


A(470~980nm)が登場し、これで効果は高くなりましたが、それでも深いシミには効果


が低く、Qスイッチルビーレーザーのような効果をだすことはできませんでした


Qスイッチルビーレーザーはガーゼを当てることが必要で、炎症後色素沈着といってしば


らく黒くなることがありますので他人にわからないように治療するということができませ


んでし


つまり他人に気づかれずに深いシミを治すことができなかったのです


しかしこれも新しいQスイッチYAGレーザーの登場によって他人に気づかれずに深いシ


ミを治すことが可能となりました


QスイッチYAGレーザー自体は実は新しい機器ではありませんが、QスイッチYAG


ーザーの能力がアップしたため可能となったのです


レーザー光線の出方は実は真ん中のエネルギーが強く、周辺部が弱いガウシアンと呼ばれ


るものでした


このためレーザーをシミに当てるときに強く当たるところと弱く当たるところができて消


え方にムラができたのです


最新のレーザーではトップハットといって均一にレーザーがでるようになっています


これにより強い出力でレーザーを当てることができるようになり、安全に効果をだすこと


ができるようになっています


以前弱くQスイッチYAGレーザーを当てていた時代にはレーザーピーリングと呼ばれて


いたのですが、最近では強くレーザーを当てる方法がレーザートーニングと名づけられて


治療されています


これにより今までの光治療でとることができなかったシミも他人に気づかれずに除去でき


るようになりました


美容の進歩は非常にはやいですね





   


ありがとう 感謝します

ありがとう

 

感謝します

 

いい言葉ですね

 

ご存知だと思いますが、五日市 剛さんの講演録 『ツキを呼ぶ魔法の言葉』で有名になりました

 

はじめての人は読んでいただけば泣けますよ

 

日々さまざまな治療をしているわけですが、しあわせそうな人の方がより効果が高い印象を受けます

 

『病は気から』というのもそれなりに真実のようですし

 

笑いは免疫を上げることもいわれています

 

僕たちは好きな仕事をして生活の糧を得られるのだからしあわせです

 

ありがとう

 

感謝します

 





 

 

 

   

美容皮膚のお勉強講座③光治療編

今日の美肌治療のブームはフォトフェイシャルによる光治療からはじまりました。

ダウンタイムなく(跡がつかないので他人にわからない)、しみ・赤ら顔・くすみ・毛穴・小じわを治療できるものとしてフォトフェイシャルが登場し、人気を博しました。

こうした光治療の長所は

1.レーザーのような単一波長の光でなく、例えばフォトフェイシャルだと560-1200nmまでの広範囲な光(ブロードバンドな光)なので、メラニンに反応する光の領域だけでなく、590nm周辺の赤みに反応する光、もっと長波長の水分に反応する光までを含むので、しみ・赤ら顔・くすみ・毛穴・小じわなどに多彩な効果がある

2.強いレーザー治療と違い、ガーゼを貼る必要もなく、ダウンタイムがほとんどないので、他人に治療を気づかれない

3.一度に顔全体を治療できる

そして逆に短所は

1.1度で改善できることは限られるので複数回の治療が必要

2.レーザーのように深くにまで届かないので、深いシミには効果がない

ということです。

広島院ではフォトフェイシャルの開発者がさらに進んだものをということで開発したフォトRFを使用しています。

この機械はフォトフェイシャルに似た580~980nmの光に加え、高周波を併用しているので、高いエネルギーを安全に皮膚に届けることができます。光だけで高いエネルギーを与えようとすると、光は黒いものに吸収されやすい性質があるので、皮膚が何らかの要因で黒い場合ヤケドをおこすことがありました。高周波は皮膚の色には左右されないので、高周波も併用することによって、より安全に効果を高めることができたのです。

広島院のフォトRFは最上級機ですので

通常のオーロラと呼ばれるフォトRFSR(580~980nm)だけでなく

アドバンスとも呼ばれるSRA(470~980nm)

脱毛用のDS(680~980nm)

リファームと呼ばれるST(700~2000nm)

も装備しています。

SRAはSRより110nm分短い波長領域の光も含み、黒や赤により反応し(前回までの波長とパルス幅の話を覚えておられますか?)さらにパルス幅(光が照射される時間)も半分程度になっているので(つまり強力な光が出るので)しみや赤ら顔への効果がより高くなっています。

STは主に水に吸収される領域の光ですので、しみなどへの効果はほとんどありませんが、真皮を熱することにより、コラーゲンを作り出し、しわやたるみを改善させます。

このように簡単に幅広い治療ができるのがフォトRFによる光プラス高周波治療の特徴です。






   


ワキガの再手術

こんにちは

今日は朝から 他院でワキガ手術をしたが再発し、その治療のための再手術 でした。他院で2回の手術を受けられているので、今回で3回目の手術です。

以前他院で かみそりのついたローラーで汗腺をそぐタイプのわきが手術 を受けられて、3ヶ月ほどで再発し、同じクリニックで同じ方法(2回目は違うドクターだった)で再手術を受けたが治らず、その後レーザー脱毛をすすめられたりしたが、結局邪険に対応され、手術をしたドクターもいなくなり、泣き寝入りをするしかなかったとのことでした。

当院では直視下剪除法といって、目で全てを確認しながら手術を行いますので取り残しがありません。このため開院以来再発したことがありません。

患者さんのワキを切開して内部を観察してみると、確かにたくさんアポクリン腺(ワキガの原因の汗腺)が残っていました。

残存したアポクリン腺の写真です。

こういったものに弱い人は見ないでくださいね。


美容と健康の魔法の杖-アポクリン腺


褐色にみえるものがアポクリン腺で内側寄りにたくさん残っていました。

外からワキを観察したときにはそれなりの手術はされているのかなと思いましたが、中をみてみるとこんな状態ですのでやはりすべての操作を目で確認しながら手術しない方法はダメだなと改めて思います。

もちろん脱毛もワキガ臭を治すことはできません。

患者さんは『はじめからここに来ればよかった』『子供にわきががでたらここで手術させたいが10年後も先生は現役ですか』と心配されていましたが、『半年して再発していないことをしっかり確認してから、そうおっしゃってください』と伝えました。

こういったことは実はよくあることで、いいかげんな手術であれば何回やってもなおらないのは当たり前で、多くの人があきらめていることに驚かされます。