剪除されていないワキガ剪除法手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回の他院術後で東京の方で再発というより、はじめからアポクリン腺の取り残しがあるケースです。

手術を1回で行わず、2回に分けた上にその半分の手術も不完全なケースです。範囲が広いので2回にわけると説明を受けたそうです。

このクリニックの術後再発のケースもかなり手術しましたがかなりこうしたケースがある印象です。

術前のワキは

このピンク色部分だけが手術されています。

マークすると

わき毛はドーナツ状に残っており、外側は丸々残っています。

『内側は圧迫できないので取りきることができない』と説明を受けたそうです。

2回に分ける理由はおそらく治療金額の問題だと患者さんは考えられているようでした。保険で治療は受けられています。

切開しアポクリン腺を露出

内側の奥にアポクリン腺がたくさん残っています

外側は手術を受けていませんのでまるまるアポクリン腺が残っています。

アポクリン腺を確認しながらアポクリン腺があるところまで剥離し指を入れると

内側は

外側は

どちらも毛の範囲を超えて剥離しているのがわかります。

アポクリン腺をすべて除去

内側の奥

外側

アポクリン腺を除去した範囲をアンカー縫合

術前の写真をもう一度提示すると

縮尺が違いますが前回手術より明らかに広く手術しているのがわかります。

これでワキガは治ります。

 

毛の範囲よりアポクリン腺が広かったワキガ手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

ワキガの原因であるアポクリン腺はわき毛の生えている範囲に主にあるのですが、毛の範囲より広いことも多く、レーザー脱毛などを行けている場合は毛の範囲はまったくあてになりません。

直視下に行う剪除法だけがアポクリン腺を目で確認しながら除去するので(術者にやる気があれば)確実にアポクリン腺の除去が可能です。

今回の方もワキ毛の範囲より広くアポクリン腺を認めました。

切開すると多量のアポクリン腺がありました。

アポクリン腺をすべて除去

前後しますが手術前のワキです。

黒く見える点がわき毛です。

アポクリン腺を除去しアンカー縫合したところ

毛の範囲より明らかに広く手術しているのがわかります。

左わきに手術前にアポクリン腺が存在しそうなところにマークしたところ

毛の範囲より広くマークしています。

念のため毛の範囲にマークしてみると

除去予定のマークの方がはるかに広いのがわかります。

アポクリン腺を除去し、アンカー縫合前の状態は

術前にマークしたところよりさらに広い部分にアポクリン腺を除去しているためピンクに色が変わっているのがわかります。

このようにして目で確認しながらすべてのアポクリン腺を除去しています。

わき毛の範囲よりアポクリン腺がかなり広いケースでした

今日のワキガ手術の方もわき毛の範囲よりアポクリン腺が存在する範囲がかなり広いケースでした。

アンカー縫合後のワキです。

毛の範囲より感覚的には2まわりくらい広い範囲にアポクリン腺を剪除しています。

アポクリン腺はモリモリです。

これをすべて丁寧に除去

これでワキガは治ります。