歯磨きでがんのリスクが3割減

こんにちは おもしろいニュースが報じられていました 愛知県がんセンターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部がんと食道がんの患者961人と、がんでない2883人の計約3800人(20~79歳)について 解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2・5倍で、同研究所の松尾恵太郎室長によると「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」とのことです 夜だけ磨けばいいという人もいると思いますが、エチケットもかねて朝昼夜磨くのがいいのでしょうね この理論からいくと、アルコールを飲むとアセトアルデヒドが作られ、お酒に弱い人はこれが分解されにくいので悪酔いする つまり、お酒に弱い人はお酒を飲むとガンになりやすいということになりますね 話は変わりますが肺炎などの感染症がいったん治ったのに再発することがあり、調べてみると歯ブラシが原因だったということがあるようです ちなみに僕は紫外線を利用した歯ブラシ除菌器で歯ブラシの除菌も行っています 

歯ブラシ除菌器
美容と健康の魔法の杖-UV除菌器
旗 

   



コレステロールは低い方がからだに良い?

コレステロールが高いということを気にされる方が多いと思います

血中総コレステロール値220mg/dl以上あるいはLDLコレステロール140mg/dl以上は当に高いのでしょうか?
最近は『家族性高脂血症など何らかの異常のある場合以外の人はコレステロールを下げる必要がない』という意見も大きくなってきまた。
コレステロールには、悪玉コレステロールと呼ばれる全身の細胞にコレステロールを送るLDLコレステロールと善玉コレステロールと呼ばれる逆に全身からコレステロールを回収するHDLコレステロールがありますが、本当は善悪はなくどちらも必要なものです。
ニキビの方や精神的に不安定な方はコレステロールが非常に低くなっていることがあります。


コレステロールが低いと自殺率があがったり、癌にかかりやすいといわれています。

分子整合栄養医学でもコレステロールをある程度高く保つように教えますが、細胞の膜や神経細胞を作るのにコレステロールはかかせませんし、いろんなホルモンの原料ですので大切なのです。
浜崎智仁 富山医科薬科大学教授(日本脂質栄養学会会長)や 大櫛陽一 東海大学医学部教授 らも、一般向けの著書をいくつも出版されて啓蒙活動を行われています。
読んでみると“目からウロコ”でおもしろいですよ。
最近は研究を行って論文発表する時に『どこから資金提供を受けたか』ということが明記される方向になっています。
つまり資金提供したところに有利な発表がままあったわけですよね。





EBM(ebidence based medicine) 根拠に基づく医療とやかましくしばらく前からいわれています。





それまで根拠に基づいてなかったんかい!という話ですね。


   




脂肪溶解注射はどれくらい効くの?

これも美容外科学会の発表からです

超音波で皮下脂肪の厚さを測定して、脂肪分解注射(メソセラピー)を行う前後の比較を行っていました

脂肪分解注射を1回行うと皮下脂肪が少なくとも0.4ミリ、よく効いた場合には3ミリ、平均1ミリ薄くなったと発表されていました。

やはり高い効果をだすには回数が必要ですが、逆に回数をこなせば高い効果も出せるということが数値で証明されたわけです

当院のスタッフの多くは脂肪吸引を行っていますが、あなたは何を選びますか?
1回で効果の高い脂肪吸引?
じんわり効かせる脂肪分解注射?
もうすぐ登場予定のダウンタイムが少ないはずのクライオリポライシス(冷凍脂肪分解法)?

   



美容皮膚治療はおもしろい

美容皮膚治療はおもしろいです。

美容外科に関する学会だけでなく、美容皮膚に関する学会にもよく参加しています。

僕はもともと美容外科医で昔は美容皮膚には、まったく興味がなく、『みんなフォトフェイシャルがいいって言うけど効果よくわからないけど』とその時は心のなかでは思っていました。

(今でも美容皮膚に興味のない美容外科医もたくさんおられます ショック!

その僕が今やフラクセル2、サーマクールNXT、フォトRF オーロラ アドバンス リファーム、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、サージトロン、内服外用薬、サプリメント、コスメなどを使い分けて美容皮膚最先端の仕事をしているのですから人はかわればかわるものです。

美容皮膚治療は機械を買えば医者なら誰にでもすぐできます。
しかし、同じ機械を使っても効果は違うのです。
そうです 使い方にコツがいるのです。
業者は機械を売るプロですが、実は使い方のプロではないのです。
このため業者おすすめの設定だけではうまくいかないこともあったり、能力をフルに使えないことがままあるのです。
実績をあげている先生はここが違うのです。
患者さんの意見をきいて、うまくいかない場合にはなぜここはうまくいかないのかということを常に考えているのです(これは美容皮膚だけのことではありませんが)
それが少しずつ解決して、1歩前進し、またさらに1歩前進して常に前にすすみ続けるのです

こうして高みに登りつめていくのです。

でも高く登ったと慢心してはいけません。そこで進歩がなくなるからです。

常に改善の余地はあるのです。

当院にはVISIAという肌診断装置があるのですが、ほぼ毎回同じ条件で写真がとれるようになっています

もちろん治療がうまくいかない場合もバッチリ写るのです。

ここが肝心です。

なぜ改善しないかを考えて、改善させることができるのです


   



脂肪吸引○○○ジェット

ある会で脂肪吸引○○○ジェットの発表がありました。

かわいそうなので名前すべてはだしません
あまりのことで辛口コメントです
この装置はジェット水流でどんどんチュメセント液(薄い麻酔液)を入れながら脂肪吸引する装置です。
もともと従来の脂肪吸引と違い、
痛みや腫れが少ない
神経や血管の損傷が少ない
出血が少ない
という触れ込みで登場しました

300人弱○○○ジェットで脂肪吸引手術を行った経験からの発表によると
やはり痛いので局所麻酔だけでなく全身麻酔で行っている
吸引する管の中に水を送る管があるので、吸引管の内部が狭く脂肪で詰まりやすく脂肪がスムーズに取れにくいので水(麻酔液)はこの機械で注入するけど吸引はこの機械を使わず従来と同じやり方で吸引している

この装置は脂肪吸引器ではなく水を注入する高級な機械と考えてください ということでした

なら普通に脂肪吸引するんだからこの方法ならではのメリットもないってこと?

要はチュメセント液だけたくさん入れればいいってことに聞こえるけど?

でも体内に水が残ってしまうので翌日まで水を抜く管をからだに刺したままっていうことだけど、どんどん水が出てきてその夜はすごく不自由だと思うけど?

脂肪吸引ではめったにみられないセローマという水が貯まる袋ができる副作用も多くみられていました

腫れが少ないって普通脂肪吸引の時には注入しないステロイド(副腎皮質ホルモン)をチュメセント注入液にいれてるけどこれって大丈夫なの??

これってデメリットばっかりじゃないの???

最後に『でもたくさん脂肪はとれます』って言って、司会者に『たくさん水を注入してるんだからたくさん量はとれて当たり前じゃないの。それは脂肪が多くとれているわけではない』とつっこまれてみんなを納得させる答えはできていませんでした

この装置を使ったらいいよというのか使ってはダメという発表なのかよくわかりませんでした
僕は使ったことがないので真実はよくわかりませんが、これをきいて試す気にもなれませんでした
脂肪吸引はこういった機械より手術をする術者の腕(テクニックだけでなくどこをどうとるかとらないかというデザイン力も含めて)がほとんどすべてだといえると思います
手術を受ける場合にはよく相談されてから受けられることをおすすめします


   



正しく紫外線防御はできていますか?

こんにちは
今回も美容外科学会からの話題です
正しく紫外線防御できているかどうかを見るために日焼け止めを塗った後に紫外線を当てて写真を撮ってみると塗りムラがあることが画像でわかり、防御できていないことがよくあるようです

自分は気をつけて塗ってるという方でも約20%は塗りムラがあるということです

当院にも紫外線撮影装置はあるので塗りムラができていないかどうか実際に試してみようと思います


   



永久に残る異物は大丈夫なの?

僕は基本的には各種シリコンプロテーゼやひきあげるために使う糸や豊胸のプロテーゼなど除去が比較的容易な異物は注意をしながら使用してもいいのではないかと思いますが、除去の困難な永久に残る異物はおすすめしておりません。

将来万が一何か抜きたい事情やトラブルがあっても除去ができなかったり、皮膚を大きく傷つけて除去するということになるからです

このためアクリルアミドや金の糸などは施術したことがありません。

今回の学会でもアクリルアミドなどは注入しないように警告されていました。

金もレーザーを当てたときに黒くなることがあるようなので注意が必要です。

リウマチの際には金を含むお薬が使われることがあるのでレーザー治療を受ける際には確かめて申告することが必要です。



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新型脂肪溶解装置-美容外科学会速報

25日26日は横浜で日本美容外科学会が開かれています。

今日個人的に目を引いたものはZeltiq Aesthetic社のクライオリポライシスという新しい脂肪溶解を行うテクノロジーです。

脂肪を冷やすと水が凍るより先に脂肪細胞が死んでしまうことを利用しています。

皮膚を吸引しながら冷やすことによりダウンタイムなく皮下脂肪の厚さを1回で約1cm減らすということです。

美容機器にはいい加減な機械もありますがレーザー脱毛で有名なロックスアンダーソン博士が開発に関わっているということで期待しています。

もう2、3年前からでるでると言ってた機械がやっと登場するようです。


   




シミのカウンセリング

こんにちは

右頬のADM(後天性真皮メラノサイトーシス・生まれつきでない茶アザ)と思われるシミの患者さんが

来られました

当院へ来る前に、他のクリニックにカウンセリングに行ったところ、トレチノイン治療をすすめられたと

のことでした

トレチノインはビタミンAの1種ですがニキビだけでなく、単独使用ではシワ治療に、場合によってはハ

イドロキノンという美白剤と組み合わせてシミ治療にも用いられることがあります

ただ皮膚の浅い部分のシミにしか効果はなく、真皮のシミであるADMにはまったく効果はありません

光治療も真皮のシミには効果はなく、Qスイッチレーザー治療のみが真皮のシミを効果的にしかも安全に治療できます

すべてのシミにトレチノイン治療だけをするのは間違っています

レーザーや光治療の設備がないか、美容皮膚治療に興味がないか、知識がまったくないかですね

他院で光治療を行って、シミが濃くなった方もよくご相談に来られます

この場合は肝斑やADMや炎症後色素沈着に無理な治療をしている場合が多くみられます

アキュチップという光治療もQスイッチレーザーではありませんので肝斑やADMや炎症後色素沈着を治療することはできません

できれば以前のブログを読んでいただいて、不勉強者では太刀打ちできない知識を仕入れてください 


   







手術後の通院は少ないほうが良い?

わきが術後4ヶ月目の検診がありました

もちろんワキガ臭はまったくなく、汗もかかないとのことで、毛もまったくない状態です

この時期としては当然の経過で特に意味はありません

この方の友人が同時期に他院で吸引法?(小さな穴をあけてガサガサとる方法と言われていました)の手術を受けられました

現在中心部はある程度毛が減っているが、周囲にドーナツ状に毛が残っていて、臭いも残っていそうだというお話でした

術後4ヶ月目でこのような状態は論外ですが、毛がなくなるかどうかというのも効果的な治療が行えているかどうかの判断の一つですが、術後検診もクリニック選びの判断の1つとなります

いいかげんな手術でも手術で傷つけたことによる影響で手術直後は臭いはなく、手術後6ヶ月くらいしてから再発がはっきりしてくるからです

このためいいかげんな治療を行っている場合には6ヶ月以上たってからは来て欲しくない、つまり術後検診をしたくないわけです

『術後あまり通わなくていい』と通院の少なさをアピールしていることがあります

『通院が少なくてすむ』と言えば聞こえがいいですが、実は通って欲しくないというのが本音です

術後6ヶ月以上たって再発がはっきりする時期になれば、通院時に『臭いが残っている』とクレームを言われるからです

『もう来なくていいよ』といわれると通いにくいようですが、それにしても再発があっても多くの方があきらめてしまうというのは驚きです(これは他院で手術を行ったが再発した方が多数来られてそう言われるのでわかるのです)

僕は少なくとも術後1年くらいはたまには検診をお受けになるようにおすすめしています

自分が行った手術の後がどうなっているのかを確認することは大切です

これは他の手術でも同様です(本当は再発することがないので確認することがうれしいのです)