今回もわきが再発の手術

今はもう廃業してしまったクリニックで16年前に組織削除法(イナバ式と同じ手術)を受けられたものの再発してしまった方のわきが手術を行いました。

手術後前医に『臭いがまだ残っている』と何度か訴えても聞き入れられず、そうこうするうちに『その後クリニック自体がなくなってしまった』ということでした。

再手術の様子です。

麻酔をかけ内部をはがしてみます。

毛もアポクリン腺も残っていました。ということはこれをきちんと除去すればワキガは治ります。

黄色いのはアポクリン腺ではなく、ピンクっぽくみえるところがアポクリン腺です。

きれいに取り除いた状態が次です。

もちろん反対の脇にもアポクリン腺は残っていました。

これもきれいに取り除きました。

これで今後ワキガ臭に悩むことはなくなります。

 

姫路からのワキガ手術の方、経過良好でした

10日前にワキガ手術を受けられた姫路の方の経過です。

経過も良く抜糸を行いました。

手術時のブログ

この方は他院術後の再発のケースですので今回の手術は2回目となります。

再発した時に『これ以上手術したら傷がたいへんなことになるよ。』とおどして再手術をさせないようにするクリニックもあるようですが、傷の治る速さは複数回目の手術の方がむしろ早い気がします。

前回の手術のダメージで鍛えられた皮膚になっているように思います。

 

姫路からワキガ手術に来られました

お母さんと一緒に来られたのですがお母さんがおっしゃるには『私が稲葉クリニックで先代の稲葉先生にイナバ式ワキガ手術してもらってわきがが治ったので子供にもイナバ式ワキガ手術をうけさせた』ということで今回手術を受けられたご本人は稲葉クリニックではないのですが、イナバ式わきが手術を行っているところでワキガ手術を受けられたものの治らなかったので、今度は必ず完治できるところをとお探しになり当院の情報にたどりつき来院されました。

左右同時ではなく別々に手術したいということで、今回はより治っていないと言われる左側を先に手術することになりました。

わきの状態をみてみると

今回手術したのは左側ですが毛を処理せず来院されているので毛が残っているのがわかりやすい右側です。

外側に毛がたくさん生えているのがわかります。前回の手術が不充分であることを予想させます。この写真ではわかりにくいかもしれませんが、内側にも毛は残っています。

左側は手術のために毛をきれいに剃って来られているので毛の状態はわかりません。

前回の傷口がわかりやすいように赤マークをつけてみました

ここからは今回の手術となります。

麻酔をかけ切開してアポクリン腺を露出させるために内部をはがしたところです。

今回は前回の手術の切開よりやや大きく切っているのがわかります。

また剪除法ですので切開の位置も前回とは違ってほぼ真ん中です。2本切開を入れる施設もありますが範囲が広くても僕は1本の切開で行っています。

やや白っぽい皮膚の回りにピンク色の範囲がありますが、その部分まで剝離(はくり:はがすこと)しています。つまりその部分までアポクリン腺があったのでその部分まではがしています。毛が存在する場所より広くアポクリン腺を除去していることになります。

前回の手術の切開の外側にも及んでいるということはそもそも前回の手術では手をつけていないところにアポクリン腺があったということを意味します。

全体にアポクリン線は残っていたのですが、特に前方に多く残っていました。

剪除法では目で確認しながら手術を行いますので、確実にアポクリン腺を除去できます(剪除法で再発させているところもあるので確認できる目をもっていればの話ですが・・)

全体のアポクリン腺をしっかり除去し手術を終えました。

これで左のワキガからは解放されます。

最新のワキガ治療?

わきが再発?のご相談がありました。

今回のケースは再発というより、はじめからまったく治っていないと思われるケースでした。

『約2ヶ月前に他院で機械を使ったワキガ治療を受けたけれどもワキガの臭いがぜんぜん治っていない。』ということで受診されました。

治療を受けたわきの診察をすると全体的にかなりでこぼこしていて、黒く色素沈着もあり、毛もたくさん生えていて、まだ治療まもないというのにすでに汗が玉になって光るほどでていました。

これが『最新の新世代の治療だと説明を受けた。』というんですからビックリです。

でこぼこした肌の状態が落ち着いてから手術を受けられることをおすすめしました。

これでワキガは完全に治ります

年度替わりの今のシーズンは二重手術が多いのですが、モニターでない二重の写真を見せるわけにはいかないのでわきがの話題です。

今日は昨日お話した遠方からの方ではなく、広島の方です。

数年前に他院で『吸引法によるワキガ手術を受けたけれども治らなかった。』ということで当院でのワキガ治療をご希望されました。

ここからはもろに手術内容になりますので

手術の写真は苦手だと思われる方は見られない方がいいかもしれません。

切開して瘢痕組織をはがして内部を見てみると

瘢痕組織の中にアポクリン腺や毛根が透けて見えています。

ワキ全体の広い範囲にアポクリン腺がたくさん残っていました。

一部だけ瘢痕組織ごとアポクリン腺を除去してみると

瘢痕組織とアポクリン腺が分厚く残っていたので除去するとかなり段差になっています。

これをすべてきれいに取り除きます。

両わきとも丁寧に手術を行いました。

これで今後わきがに悩むことはありません。