ワキガ手術の経過について③

すべての方が同じ経過ををたどるわけではありませんが経過の1例です。

手術後約2ヶ月目の状態です。

左右のわきに色素沈着が見られます。

右脇

左脇  左脇だけこの時点から美白治療を行いました

 

1ヶ月後の術後約3ヶ月目

右 美白治療をまだしていない状態

左 美白治療後1ヶ月 まだ美白治療を開始していない右よりも色素が薄くなっています

このあとさらに美白治療を行いました。

 

術後10ヶ月目

まだ薄く色が残っているところもありますが、かなり改善してきています。

右脇については皮脂のたまりが一部見られるのでこの後皮脂を除去しました。

中には傷が膨らむ方もおられるので、全員がこのような経過をたどるわけではなくもっと傷がふくらんでくる方もおられると思います。

もともと剪除法は切る手術ですので傷跡が残る可能性があります。

広告で他の治療法との比較写真を掲載し、自分たちが行っている治療で一番きれいに治っているケースと他の治療で治りが悪いケースを比較して『自分たちの治療だとこんなに傷跡なくきれいになおるんですよ』と説明していることがあります。

でもその傷跡の残らないはずの治療でも大きな傷跡を残しているケースが実際にはあります。

また一番問題なのはワキガがきちんと治らないにもかかわらず、あたかも治るかのように説明していることだと思います。

当院では『傷跡なく治すとは約束できませんが、できるだけきれいに治るように努力はします。ワキガの再発に関しては16年以上再発された方がおられないので、おそらくあなたも再発しないと思います』と説明して治療を行っています。

傷跡が膨らむ体質の方は後日通院治療が必要となりますので、ご本人の協力も必要となります。

当院へは今現在で47都道府県中42都道府県の方がワキガ治療に来られています。

 

ワキガ手術の経過について①

ワキガ手術後の経過について質問を受けることがあります。

過去のブログにも挙がっていますがわかりやすいように整理してみます。

まず手術当日です。

まず皮膚を切開し、アポクリン腺を露出します。

この方は他院術後の再発のケースですがアポクリン腺はたくさん残っています。

やや剥がしにくいのは前回治療を受けているためだと思いますが、アポクリン腺が多すぎて治療を受けた状態とはわかりません。

すべて丁寧に除去すると〝とり皮〟のようにも見えますね。

はがした部分は丁寧に縫いつけます。ピンク色の範囲です。この部分がアポクリン腺を除去した範囲です。ブルーの糸がたくさんついています。

ブルーの糸の縫合をアンカー縫合といいます。アンカー=いかり⚓という意味です。

船がいかりを下ろして動かないように固定しますが、皮膚がずれて動かないように皮膚とその下の組織を縫い合わせます。

周囲についている黒い糸は圧迫の綿(タイオーバー)を固定するための糸です。

タイオーバーを固定するとこんな感じです。

この上からテープで圧迫して手術は完成です。

 

 

 

わきが手術後約1年1ヶ月の状態

前回手術後10か月の状態をお知らせした方のその後です。

前回の写真は

右わき

左わき

今回の右わき

左わき

さらに改善が見られますがまだ色素沈着や傷跡が残ってはいます。

もちろん臭いはなく、汗も少なくなっています。

この方は傷跡が膨らんでいませんが、膨らむ場合はステロイドの注射などを行います。

前回のブログはこちらです

お子様のワキガ手術について、よくいただく質問はこちら

県外に住まれている方から、ワキガ手術についてよくいただく質問はこちら

ワキガ手術全般について、よくいただく質問はこちら

 

 

ワキガ治療後の傷の経過です

ワキガ治療後の経過を知りたいというお話をいただきますので治療後の1例です。

手術後約2ヶ月目

色素沈着が見られます。

右脇

左脇  左脇だけこの時点から美白治療を行いました

 

術後約3ヶ月目

左 美白治療後1ヶ月 まだ美白治療を開始していない右よりも色素が薄くなっています

このあとさらに美白治療を行いました。

 

術後10ヶ月目

まだ薄く色が残っているところもありますが、かなりきれいに治っています。

右脇については皮脂のたまりが一部見られるのでこの後皮脂を除去しました。

ただ中には傷が膨らむ方もおられるので、全員がこのような経過ではなくもっと傷が残ることがあると思います。

もともと剪除法は切る手術ですので傷跡が残る可能性があります。

広告で他の治療法との比較写真を載せているケースがあります。

広告で見かけるのは、自分たちが行っている治療で一番きれいに治っているケースと他の治療で治りが悪いケースを比較して『自分たちの治療だとこんなに傷跡なくきれいになおるんですよ』と説明していることがあります。

でもその治療でも大きな傷跡を残しているケースが実際にはあると思います。

またワキガをきちんと治せないにもかかわらず、治るかのように説明していることが一番問題だと思います。

当院では『傷跡なく治すとは約束できませんが、できるだけきれいに治るように努力はします。ワキガの再発に関しては15年以上再発された方がおられないので、おそらくあなたも再発しないと思います』と説明して治療を行っています。