制汗剤でカブレて傷になった方のワキガ手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回は制汗剤にカブレてしまい、炎症を起こして傷になってしまった方のワキガ手術でした。

1回の手術でワキガを完治させたいと徳島からお越しいただきました。

黒い傷があります。

傷を増やしたくないのでこの部分を利用して手術は行いました。

切開してアポクリン腺を露出

アポクリン腺はたくさんありました。

プリプリのアポクリン腺に赤丸をつけると

すべて丁寧に除去

そして丁寧にアンカー縫合

切開部分より内側のアポクリン腺が広かったのがわかります。

これでワキガは治ります。

ワキガ治療後の傷の経過です

ワキガ治療後の経過を知りたいというお話をいただきますので治療後の1例です。

手術後約2ヶ月目

色素沈着が見られます。

右脇

左脇  左脇だけこの時点から美白治療を行いました

 

術後約3ヶ月目

左 美白治療後1ヶ月 まだ美白治療を開始していない右よりも色素が薄くなっています

このあとさらに美白治療を行いました。

 

術後10ヶ月目

まだ薄く色が残っているところもありますが、かなりきれいに治っています。

右脇については皮脂のたまりが一部見られるのでこの後皮脂を除去しました。

ただ中には傷が膨らむ方もおられるので、全員がこのような経過ではなくもっと傷が残ることがあると思います。

もともと剪除法は切る手術ですので傷跡が残る可能性があります。

広告で他の治療法との比較写真を載せているケースがあります。

広告で見かけるのは、自分たちが行っている治療で一番きれいに治っているケースと他の治療で治りが悪いケースを比較して『自分たちの治療だとこんなに傷跡なくきれいになおるんですよ』と説明していることがあります。

でもその治療でも大きな傷跡を残しているケースが実際にはあると思います。

またワキガをきちんと治せないにもかかわらず、治るかのように説明していることが一番問題だと思います。

当院では『傷跡なく治すとは約束できませんが、できるだけきれいに治るように努力はします。ワキガの再発に関しては15年以上再発された方がおられないので、おそらくあなたも再発しないと思います』と説明して治療を行っています。