ビューホット治療後のワキガ手術

他院でビューホット治療を受けたもののわきがは治らず、今回は当院での剪除法での手術を希望されました。

オレンジのマークは剪除する範囲の一応のマーキングです。

その中にピンク色の点々がたくさんあるのがわかると思いますが、これはビューホットの傷跡です。

いつものように切開を加えて内部を確認するとアポクリン腺がたくさん残っているのがわかります。

アポクリン腺が残っているというかアポクリン腺がなくなっている場所がないのでアポクリン腺は多量にあります。

これをすべてきれいに取り除きます。

今回も約4時間の手術でした。

これでわきがに悩むことはなくなります。

神奈川の方のミラドライ治療後のわきが手術でした

東京のクリニックでミラドライを受けたものの、いったん臭いや汗が軽減してから再発したのではなく、はじめから臭いも汗もまったく軽減されなかったと言われるケースです。

1回目のミラドライを受ける前に、すでにいろいろ調べられていてミラドライではだめだとご本人は思っていたということだったのですが、ご家族がまず傷跡のリスクの少ない方法で治療することを強く希望されて、仕方なくミラドライを受けられたということでした。


ミラドライ治療前の説明ではミラドライ1回で50%改善し、2回で70%改善するという説明だったようなのですが、1回治療受けたものの汗も臭いもまったく治らなかったため、ミラドライを2回受ける権利があったものの2回目のミラドライは受けずに当院に相談に来られ手術を受けられました。


切開してみるとたくさんのアポクリン腺があり、ミラドライでアポクリン腺が減っている様子がまったくわかりませんでした。

これをすべて除去

手術には約4時間かかりました。

今回の手術ではアポクリン腺はきちんとすべて剪除しましたので、これでわきがは治ります。

『わきが手術は最初の手術が肝心』と説明を受けました。

他院でわきが手術を受けられたものの再発してしまい、再治療をするのも不安でずっと悩まれてきた方から相談がありました。

長く我慢してきたけれどどうしても治したくて近くのクリニックを受診して相談したら、そこのクリニックでは

『最初の手術が肝心で、再手術は、癒着や瘢痕がありアポクリン腺を全部取るのは難しい為、しても良くなるかは分からないし、改善はあっても100%完治は無理だと考えて欲しい。』と説明されたそうです。

僕の見解は違います。

『最初の手術と再手術は手術の手間がまったく違い、再手術は、癒着や瘢痕があるため手術が面倒で時間もかかりますが、アポクリン腺はすべて取り除くことが可能で、きちんと手術を行えば、わきがの臭いはなくなります。』

再手術は行う側にとって面倒なだけで、治すにはアポクリン腺を完全に除去できればいいだけですから、初回手術であろうが、再手術であろうがアポクリン腺をきれいに除去する技術があれば治ります。

再手術で治らないケースがあるとすれば、アポクリン腺によるワキガでないのにワキガだと思われているケースだけで、アポクリン腺の残存によるわきがであれば治ります。

当院には全国からわきが手術に来られていてすでに47都道府県中31都府県から手術に来られています。

 

吸引法術後のわきが手術でした

今回も他院手術後の再発のケースです。

わき毛がたくさん生えていました。

アポクリン腺の層と毛の生えてくるもとはごく近い場所なので、わき毛がたくさん生えているということはアポクリン腺がたくさん残っているということを意味します。

黒い点々が毛根で、その周囲の褐色部分がアポクリン腺です。

直視下剪除法ですべてきれいに取り除くと

これでワキガの臭いはなくなり、ワキの汗もかなり減ります。

今回も他院わきが手術後の再発の手術

これで3日間連続の他院ワキガ手術後再発を治すワキガ手術です。


今回は熊本の方で他院で右は2回手術、左は1回手術されていて、どちらも剪除法での手術ということでした。

今回当院での手術で右は3度目、左は2度目の手術となります。

内部を開いて前回の手術範囲より広範囲に剥離し、アポクリン腺の層を露出します。

そしてそのアポクリン腺を含む瘢痕の層をすべて取り除きます。


剪除法はもっとも確実にアポクリン腺を取り除くことができますが、いいかげんに行えば剪除法といえども治りません。


まばらに残存していたアポクリン腺をすべてきれいに取り除きました。

時間がかかりました

豊橋からのわきが再発のケース

今回は東海地方・豊橋からのわきが再発のケースでした。


地元のクリニックでカウンセリングを受けた時には『わきがが確実に治る』と説明を受け、手術日を迎えられたそうです。


しかし手術日に再度説明があり、今度ははじめのカウンセリングとは違い、『ワキガは7割しか治らない』と説明されたもののもう予定を組んでしまっていてそのまま手術を受けてしまわれたようです。


実はこの時すでに当院(さくら美容クリニック)の情報を知られていて、当院でわきが手術を受けたいと思われていたようですが、都合が合わなかったため、地元で手術受けてしまわれたということでした。


しかしわきがは治らなかったため、今回は意を決して広島まで来ていただいて手術を受けられたのでした。

手術前のわきです。毛がいっぱいのこっている時点で前回の手術が不充分だと予想できます。

内部を確認するとあちこちにアポクリン腺が残存しています。

今回はキチンと治るように丁寧にアポクリン腺を除去

これでわきがは治ります。

 

いいかげんなわきが治療がたくさん行われています。

このブログをご覧いただいている方にはおわかりかと思いますが、他院ワキガ手術後に再発し、当院で再手術を受けられる方がたくさんおられます。

わきが手術で最も確実にわきがを治すことができるのは剪除法です。

このため基本的に当院では剪除法でのワキガ手術しか行っていません。

しかも剪除法でも丁寧に行わなければワキガはなおせません。

今日の再手術の方も東京で以前超音波&吸引の治療を受けられたケースでした。

瘢痕がたくさんあり、ところどころアポクリン腺が顔を出しています。

瘢痕ごとアポクリン腺の層をすべて丁寧に取り除きました。

この作業をわきの広い範囲に行います。

これで今後わきがに悩むことはなくなります。

ワキガ再発:毛が残っているとアポクリン腺が取りきれていない確率が高くなります。

わきがの再発の診断を行う時にワキガの臭いが確認できるのが一番いいのですが、臭いがはっきり確認できない場合もあります。

この時でも毛がたくさん残っていればアポクリン腺が残っている可能性が高くなります。

今回も他院ワキガ手術後の再手術の方で静岡の方です。

切開して内部を確認すると奥の方にアポクリン腺が残っています。

その他の部位にも毛根がたくさん残っていて瘢痕の中に透けて見えています。

毛根を含む瘢痕ごとアポクリン腺の層をきっちり取り除きます。

これでわきがは治ります。

これでアポクリン腺がとれていると言えるのでしょうか?2

今日の方も東京からお越しいただいたわきが他院術後再発の方です。

『後医は名医』ということわざがあります。

 これは「患者さんをはじめに診た医師(前医)よりも、後から診た医師(後医)の方がより正確な診断・治療ができるため名医に見えてしまう」という意味です。

後医は前医を批判できる立場にありますが、そのような批判をしてはいけないと教えられます。

でもこれは道徳的や技術的にきちんとしたまともな治療が行われている場合に言えることで、前回の治療が稚拙であったり、詐欺的治療が行われている場合には当てはまらないと思います。

他院の再発の方の手術をする時に前医の批判を常にしているわけではなく、(もちろん再発しているわけなので手放しで肯定はできませんが)『前回まずまずいい手術がされていますよ』と患者さんに伝える場合もあります。

でも今回の前医の手術は非常に稚拙な手術で、どこのアポクリン腺を除去したのかわからないくらいワキ全体に多量のアポクリン腺が残っていました。

切開部位の近くに多量のアポクリン腺

切開部位よりかなり奥にも多量のアポクリン腺

左側も同じく多量のアポクリン腺

 

2度とわきが臭に悩むことがないようにきちんとアポクリン腺は取り除きました。