ローラーを使ったワキガ手術後再発のケース

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回も他院術後再発でした。

汗と臭いを気にして治療を受けられたのですが、臭いも人に指摘され、汗が減った期間はわずか1ヶ月だったそうです。

切開しアポクリン腺を含む層を露出

すべて丁寧に除去

そしてアンカー縫合

これでアポクリン腺が原因のワキガもエクリン腺によるワキの多汗も治ります。

次の写真は術前のワキです。(左ワキの方が傷がわかりやすいので左ワキです)

オレンジで囲んだ範囲は今回の手術でアポクリン腺を除去しようとデザインしたラインです。(最終的には中を確認して範囲を決めて除去します)

右の方に前回の手術で器具を差し込んだ穴が残っています。

マークを付けると

赤丸で囲んだところに白い傷があります。

前回の他院での手術ではここから器具を差し込んでアポクリン腺を除去しているのです。

この穴から器具を差し込んで傷より左側のアポクリン腺を除去していることになります。

つまり赤線のラインより左側しか手術しておらず、赤線のラインより右側はそもそもアポクリン腺は除去されていないわけです。

しかも手術されているはずの部位も不完全なのです。

『臭いは完全には治らない』とか『再手術は絶対にできない』ということを強調する場合には注意が必要だと思います。

 

 

埼玉の方のワキガ再発の手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

以前ベイザーを使ったワキガ手術を受けたものの再発し、今回当院での治療を希望されました。

切開しアポクリン腺を露出

アポクリン腺はたくさん残っています。

すべて除去

そして丁寧にアンカー縫合

広範囲で癒着も強かったため約4時間45分とかなり時間がかかりましたが丁寧に手術を行ったのでこれでワキガは治ります。

今日からまた平日はワキガ手術が続きます。

 

 

 

 

右4回目左3回目のワキガ手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回も他院術後再発で愛知の方でした。

右わきはこれまで吸引法、皮膚切除法、ミラドライ

左わきは吸引法、ミラドライ

を受けられていて今回当院で剪除法の手術となりました。

はじめて皮膚切除でワキガ治療されているのを見ました。

教科書にはありますが、皮膚切除で脇全体のアポクリン腺を除去できるはずもなく現代では行われていない手術方法だと思っていましたが行っている施設があるようです。要は少しマシになればそれでいい(治らなくてもいい)と思っているということだとしか考えられません。

驚きました

切開してアポクリン腺層を露出

ブルーに見えているのは皮膚切除した時に皮膚を縫い合わせた糸だと思います。

こちらにも糸があります。

瘢痕ごとアポクリン腺層を除去

そして丁寧にアンカー縫合

非常に広く手術しているのがわかると思います。

術前にワキガ臭は確認できませんでしたが、アポクリン腺遺残が臭いの原因であればこれでワキガ臭は治ります。

 

 

治療後の経過をみればどんなワキガ治療かがわかる

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

『きちんと治るワキガ治療をどうやって見分けて治療を受けるか』
『治療を受けて本当にワキガが治るのか』
『どこでどんな治療を受ければいいのか』

迷っておられる方もたくさんおられると思います。

実は手術後の経過をみればアポクリン腺がきちんと除去できているかどうかはある程度わかります。アポクリン腺をきちんと除去すればするほど皮膚へのダメージは生じるので、治療後に生じる色素沈着の範囲が広くなったり、色素沈着が強くなったり改善するのに時間がかかったりします。

つまり手術した範囲が狭かったり、手術後の経過があまりにきれいだと効果の低い治療だということを意味します。(ただしいいかげんな治療過ぎて治りが悪い場合もあります)

ワキガの原因となるアポクリン腺は皮膚の構造の一部です。ワキガ治療ではこれを破壊したり、除去したりしますので、必ず皮膚にダメージが及びます。つまりきちんとアポクリン腺を除去すればするほどダメージは大きくなります。傷跡をできるだけきれいに治すにはそのダメージをできるだけ小さく早く回復させる手立てが必要となります。

治療のダメージを小さくする方法は

①アポクリン腺を完全に除去するのはあきらめてアポクリン腺が残っても仕方がないと考えることがひとつ。これはアポクリン腺を除去する範囲を狭くする、皮膚からアポクリン腺を除去する時に完全に除去せずに皮膚側にアポクリン腺が残っても仕方ないと考えて除去する厚さを狭くする、何らかの器具や機械を使ってアポクリン腺を除去し、血管をできるだけ残す(同時にアポクリン腺も残ってしまう)、

そして別の考え方は

②アポクリン腺はきちんと除去した上でできるだけ早く回復するような手立てを講じる(アンカー縫合を多数行うなど)。

などが考えられます。

僕は②の方針で治療を行っていますが、世間では①の方針で行われていることも多いのでワキガの再発に悩む方も多いわけです。

では実際に術後の経過をどうやって確認するかですね。

僕の手術の場合は手術範囲は術後のアンカー縫合の範囲を見れば広い範囲に手術しているのがわかる人にはわかります。

その後の術後の経過もかなりの方がネットで公開されているようです。

 

北海道のワキガ再発の方の手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回は北海道の方でした。

前回はかなり前に保険で治療をしたがワキガが治らなかったということでした。

保険診療だと通常剪除法(皮弁法)の手術だと思いますが、この方の傷跡はなぜかシェービング法の傷跡で、内部の瘢痕もシェービング法の手術後のように見えました。

アポクリン腺層を露出

赤丸のところがアポクリン腺のように見えます。この部位だけがアポクリン腺なのではなく、確認できること自体が全体に不充分な手術だと予想させます。

すべて丁寧に除去

そして細かくアンカー縫合

これでワキガは治ります。

お孫さん→おばあさん のワキガ手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

ワキガは遺伝性の疾患ですので

まずお母さんが手術を受けられて、次にお子さんが手術を受けられるということはよくあるのですが、今回はまずお孫さんが受けられてから、おばあさんが手術を受けられたケースです。お孫さんも当院で手術を受けられています。

おばあさんは以前他院で吸引法で手術を受けられたものの何の効果もなかったそうです。娘さんから『介護を受けるようになったら困るのでは?子供はワキガが治ってまったく臭いがしないよ。』と言われて今回手術を受けることにされたようです。

切開しアポクリン腺を露出

これだと瘢痕に隠れてわかりにくいので瘢痕を除去するとアポクリン腺が顔を出します。

わかりにくいかもしれないのでアポクリン腺にマークを付けてみると

隅から隅まですべて除去

そして細かく丁寧にアンカー縫合

ちなみに今回の手術前のワキの状態は

くぼんでいるのは以前の吸引法によって汗腺ではなく脂肪吸引になっているためだと思われます。

癒着が強く剥がすのに時間がかかり、約4時間の手術となりましたが、今回の手術でワキガは治ります。

 

今回もミラドライ後にワキガが酷くなった方の手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

ミラドライ後にワキガ臭が強くなった方の手術でした。

『ミラドライ後にワキガ臭が強くなるなどということがあるのだろうか?』と不思議に思っていましたが、何人もそういう方がおられるので、そういうこともあるのかもしれないと今は思っています。

実はこの方は今回が4回目の手術です。

1回目は吸引法で2回目はミラドライで治療を受けられて少しは効果があったようなのですが、さらにミラドライを受けると今度はワキガ臭が明らかに強くなったということでした。

切開しアポクリン腺層を露出

瘢痕化しています

瘢痕ごとアポクリン腺層を丁寧に除去

そして細かくアンカー縫合

今回の手術でワキガは治ります。

吸引法・剪除法・ミラドライ後のワキガ再発の手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回も再発の手術です。

切開しアポクリン腺層を露出

瘢痕ごとアポクリン腺を除去

そして細かくアンカー縫合

以前の手術の範囲より広範囲の手術になっています。

この写真の左部分を拡大すると吸引法の切開跡があります。

わかりにくいと思うので切開跡に赤線を引くと

手術前のワキでは

わかりにくいので吸引法の切開跡に赤線を引くと

何を言おうとしているのかというと

吸引法の傷跡より外側までアポクリン腺が存在し除去したためアンカー縫合も傷跡より外側までかかっているのです。

吸引法では傷口より内側しかアポクリン腺を除去しようとしていません。傷口より外側のアポクリン腺は吸引法では全く処置できていないことになります。

目でアポクリン腺を確認しない方法では常にこうしたことが起こります。

ただこの方は剪除法も受けておられるにもかかわらず取りきれていないのです。

目でアポクリン腺を確認し時間がかかってもきちんと除去する丁寧な直視下剪除法がもっとも確実なワキガ手術です。

 

ミラドライ・剪除法・吸引法術後ワキガ再発の手術でした。

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回も他院術後再発でした。

東京の方です。

吸引法1回、剪除法1回、ミラドライ3回と別々のクリニックで治療されています。

ミラドライは実績があるとされているクリニックで受けられたようです。(先日の再発の方も同じクリニックで受けられていました)

ミラドライを受けたクリニックで『ワキガ臭がなおっていない』とうったえると『人は無臭にならない』とワキガでない体臭のように返答され、『そうではなくワキガの臭いが治っていない』と言ってもとりあってもらえなかったようです。

ミラドライは広い範囲にたくさん照射してもらえたのは理解されているようで、そこは評価されていましたが、『でもたくさん照射して治らないのは仕方がないのではなく、治るという説明なのだからきちんと治すべき』ということでした。

切開しアポクリン腺層を露出

アポクリン腺は全体に残っていました。

すべて丁寧に除去

そして細かくアンカー縫合

広い範囲で6回目の手術ということもあり、時間がかかり約4時間半の手術でした。

これでワキガは治ります。

 

 

 

名古屋の方の10回目のワキガ手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今日も他院術後再発の方のワキガ手術でした。

何と今回が10回目の治療ということでした

1回目吸引法

2回目シェービング法

3回目剪除法

4~9回目電気分解法

そして今回は当院での剪除法です。

3回目に受けた剪除法の時だけ1年くらい臭いがましになったということでした。それ以外の治療は全く効果を感じなかったということでした。

切開してアポクリン腺層を露出

何度も治療を受けているので瘢痕化しています。

瘢痕ごとすべて除去

そして丁寧にアンカー縫合

これでワキガはやっと治ります。