他院術後ワキガ再発の治し方

今回も他院ワキガ手術後の再発というか1度も治っていないケースです。

当院での手術前の状態です。

右わき

わき毛がなくなっているところはほんの少しだけです。

わかりやすいように毛がない範囲を赤線で、毛の範囲を青線で囲ってみました。

これは赤線の範囲しか手術されていないと考えられるのでワキガは治っていなくて当然です。

左わきも

同じようにマークを付けると

毛のない範囲は右よりさらに狭いです。

切開してアポクリン腺の層を露出

膜を除去してみると

毛根とアポクリン腺が見えます。

すべて丁寧に除去

左のアポクリン腺除去を終え、アンカー縫合を行ったところです。

はじめの左わきは

青線で囲まれた毛の範囲より広くアポクリン腺を除去しているのがわかります。

これでワキガもワキの多汗も治ります。

 

今回もリング状に毛が残っているわきが再発のケース

先日からリング状に毛が残っているわきが再発のケースが続いています。

右わき 多量の毛が残っています。

左わきも同じです。

これだけ毛が残っているということはアポクリン腺も多量に残っています。

切開すると

毛根近くにアポクリン腺が多量に残っているのがわかります。

これを丁寧にすべて除去

アポクリン腺をこのようにきちんとしかもワキに存在するすべてを除去すればワキガは治ります。

47都道府県中40都府県目のわきが手術 今回も再発のケース

47都道府県中40都府県目のわきが手術でした。

この方は今回で3回目の手術で、1回目は約5年前に剪除法2時間弱、2回目は2年前にローラー○○○○法で1時間だったそうです。

今回の当院での剪除法での手術時間はなんと6時間

これは再手術であること、高身長で範囲が非常に広かったこと、そして丁寧な手術をしていることから長時間の手術となっています。

手術前のワキの状態です。毛がたくさん残っていてアポクリン腺も残っていることを予想させます。

アポクリン腺と瘢痕と毛根です

 

白くべったりしているところも瘢痕です。

瘢痕ごとアポクリン腺を除去すると

今回の手術でわきがは治ります。

 

4日連続のわきが再発の手術でした

今日は入院してわきが治療を受けたものの再発した方の治療でした。

前回は女医さん2人ががりで左右のわきを同時に手術を受けたということでした。

今回の術前のワキです。

昨日の方もそうでしたが周囲にリング状にわき毛が多量に見られます。

みるからにアポクリン腺が残っている感じです。

切開して内部を確認するとやはりアポクリン腺が残っています。

すべて丁寧に除去

剪除後アンカー縫合をしたところ

もう一度手術前のワキの写真です。この手術前の写真と比べてみると先ほどの手術後の写真は毛の範囲よりかなり広く除去していることがわかります。

アポクリン腺は目で確認しながら除去していますので、毛の範囲以上に広くアポクリン腺が存在していてそれを除去していることになります。

左も同じように手術を行いました。

これでワキガは治ります。

☆3回目の剪除法の詳しい説明です

他院で2回剪除法によるワキガ手術を受けたものの治らないということで当院での3回目の剪除法手術となりました。

手術前のワキの状態です。

右ワキ

左ワキ

ワキをみるとほんの少し脇毛が減っているところがありますが多量の脇毛が残っています。前回までの手術が不充分であることを予想させます。

切開を加え、アポクリン腺を露出させると多量のアポクリン腺が残っています。

 

アポクリン腺をすべて丁寧に除去すると

剪除した後の全景を見ると術前の右わきの毛の範囲より広くアポクリン腺を除去しているのがわかります。

広く手術するということはより大怪我をさせたことになるので、できる限りきれいに治すための処置も必要です。

皮膚が浮かないようにするアンカー縫合を多数丁寧に行っているのがわかります。

この上に圧迫の綿(タイオーバー)を縫いつけて手術は終了です。

時間がかかってもこの作業を15年半ずっと続けているため、わきがの再発が当院ではないのです。

ワキガ手術についてよくいただくご質問をQ&Aにまとめました。

お子様のワキガ手術について、よくいただくQ&Aはこちら

県外に住まれている方から、ワキガ手術についてよくいただくQ&Aはこちら

ワキガ手術全般について、よくいただくQ&Aはこちら

 

ローラー○○○○法術後のワキガ手術

今回も他院わきが術後のケースでローラー○○○○法術後です。

切開してアポクリン腺を露出します。

ピンク色の部分がアポクリン腺です。

どちらをめくってもアポクリン腺が残っています。

すべて丁寧に除去すると

これでワキガはなくなり、ワキの多汗も解消します。

岡山のワキガ再発の方の手術

他院でワキガ手術を受けられたものの再発され、当院での手術を希望されました。

前回手術の時にはそこでワキガ手術を受けて再発した人はいないという説明だったということでしたが、アポクリン腺はたくさん残っていました。

真ん中付近に少しアポクリン腺がすくないところがあるものの

周囲にはアポクリン腺が多量に残っていました。

すべて丁寧に除去すると

今回の手術でワキガは治ります。

今日もワキガ再発の手術

今回はかなり以前にワキガ手術を受けられていてその傷を治すためにさらに大きく切って傷跡修正を受けられた方でした。

いつものワキガ再発手術のように大量のアポクリン腺が残っている感じではなく、パラパラ残っている感じでした。

疑わしいところはすべて除去しました。

ピンクになっているところが除去範囲ですが、非常に広範囲の汗腺を除去しているのがわかります。

これでアポクリン腺は完全に除去したことになります。

2回目のワキガ手術を受け、10年後の状態

1度目の手術は他院で剪除法を受けられたもののワキガが治らなかっため、当院で2回目の剪除法の手術を受けられた方が手術後約10年経ちました。

当院の手術でワキガは完治し満足されています。

先日のブログでもご紹介しましたが今回は娘さんのワキガの相談に来られたのですが、その際にわきの検診を行いました。

今の状態は

色素沈着が薄く残っているのと一部傷跡があります。

傷跡は当院の手術の痕だけでなく前回の手術の影響もあると思います。

毛は数本生えています。

手術後1ヶ月経ったところから通院されなくなったのでこれまで術後の処置は行っていません。

今回皮脂が溜まっているところは除去しました。

以前掲載した他の方の10年後の状態はこちらです。

医学生のワキガ再発の手術

今回手術を受けられたのは他院で60万近く支払ってミラドライを受けられた医学生です。

再発と言っても正確には一旦治ってから再発したのではなく、『まったく効果がなかった』ということでした。治療前の説明では『1回の治療で8割治る』という説明だったそうです。

60万円近くと『他のミラドライより高額なので効果も高いのだろう』と期待して受けられたそうですがご本人は『効果はゼロ』だと感じられています。

『効果がゼロだと感じているのに2回目のミラドライを受ける意味がない』と思われて『今度は確実な治療を受けたい』ということで当院を選ばれたのでした。

アポクリン腺はどこが減ってるのかまったくわからないくらい残っているので『効果がゼロだ』といわれるのがよくわかります。

アポクリン腺をすべてきれいに除去

広範囲にアポクリン腺はすべて除去しました。

薄く残っているオレンジのマークが手術前につけたマークで赤くなっているところが実際のアポクリン腺除去の範囲(細かく縫っている範囲)です。

わかりやすいように線を加えて示すとオレンジで囲った部分が手術前につけたマークで、青い線で囲った部分が実際に汗腺を除去した範囲です。

手術前につけたマーク部分でもアポクリン腺がなく除去しなかった部分もありますし、逆に手術前のマークより広く除去している部分もあります。

目でアポクリン腺を確認しながら除去しているのでこのようになります。

つまり目で確認しなければアポクリン腺は除去しきれないのです。

剪除法が一番確実な方法なのはずっと目で確認しながら除去しているためです。

また広く除去すればそれでいいわけでなく、それをできるだけきれいに治すためにアンカー縫合も多数行っているのです。このため手術には時間がかかります。たとえ面倒でもよりきれいに治すための処置をしないという選択肢はありません。

医学生も医師も何人もが当院で手術を受けられています。

お子様のワキガ手術についてのQ&Aはこちらです。