わきが手術に50万円もかけたのに再発?!

今日は神奈川の方のわきが手術でした。


この方は横浜で50万円の吸引法によるわきが手術を受けたもののわきがはまったく治らず、治療を受けたクリニックに『わきがが治っていない』と申告するも『成長期なので仕方がない。様子を見てください。』と言われたということでした。

『様子を見る???』意味がわかりません。治っていないものはいくら様子を見ても治るはずはありません。


手術前に『成長期のわきがは治らない』というような説明は受けなかったそうです。そんな説明を受けたら誰も手術を受けないですよね。


今回当院に来られたのはご紹介で来られました。


『わきが手術を受けたのに治らず失敗した』という話を親戚にしたところ『こちらでは手術を受けて治ったよ』と教えてもらって紹介で当院を受診され手術されたのでした。


いつものようにわきに切開を入れて内部を確認すると端っこにアポクリン腺が少し残っていたというようなことではなく、ど真ん中からして広範囲に多量のアポクリン腺が残っていました。

褐色部分はすべてアポクリン腺です。逆に前回の手術でどこが除去できているのかまったくわかりません。

左も同様です。

今回はきちんとアポクリン腺を除去しているので今後わきが臭に悩むことはありません。

 

静岡からのワキガ手術

連日ワキガ手術が続いていますが、今回は静岡から来られた方のワキガ手術です。

片方づつ手術されたいということで今回は右ワキのみです。

まず内側のアポクリン腺と皮下脂肪の間を剥離すると褐色のアポクリン腺が見えます。

同じように外側も剥離、黄色いのはアポクリン腺ではなく脂肪です。

この褐色のアポクリン腺をきれいに取り除かないとワキガの臭いが残ります。

すみずみまでしっかりアポクリン腺を除去します。

アポクリン腺除去後の右内側

右外側

これで右のワキガはなおります。

埼玉からのワキガ手術 しっかりアポクリン腺を除去しました。

遠方の方の手術が増え、ここのところ広島の方より関東の方や九州の方のわきが手術の方が多くなっています。

今回は埼玉の方のわきが手術でした。

右外側のアポクリン腺 褐色部分がアポクリン腺です。

アポクリン腺除去後

右内側のアポクリン腺

除去後

左外側のアポクリン腺

除去後

左内側のアポクリン腺

除去後

アポクリン腺はすべて取り除きました。

これでわきがの臭いから解放されます。

 

ワキの奥の奥まできちんとアポクリン腺を取り除いています。

ワキガが再発しないかどうかはアポクリン腺をきちんと取り除けているのかどうかということにかかっています。

わきの中心近くにはアポクリン腺がたくさん見られます。

内側も

外側も

これをどちらもきれいに取り除くわけですが

アポクリン腺はかなり奥まで存在しているわけですからその奥まできちんと取り除くことが必要です。

黄色く見えているのはアポクリン腺ではなく脂肪です。そこははがしていないところです。つまり剥がしたアポクリン腺の存在する範囲はすべてきれいにアポクリン腺が取り除かれていることがこの写真からわかります。

外側も同じです。

当院では切開線も1本しか加えませんし、切開線も必要最小限の長さにとどめています。

実はこうしてめくり上げること自体にテクニックが必要です。

手術時間が長時間がかかってもわきがは完全に治したうえでできうるかぎりきれいに治る手術・処置を心がけています。

 

ワキガを再発させないようにアポクリン腺をきちんと除去する方法

単純に考えればアポクリン腺をすべて露出させて取り除けばいいだけですが、それを充分行わないとアポクリン汗腺の取り残しがでて再発というかわきがの臭いが治らないわけです。

切開を加えてからアポクリン腺の層と皮下脂肪の層を分けてアポクリン腺がある範囲を目で確認しながら露出していきます。

切った部分近くにたくさんのアポクリン腺があります。

もう少し奥へ進んでもたくさんのアポクリン腺があります。

さらに奥へすすむとまばらにはなってきますが、まだアポクリン腺がところどころに存在します

わかりにくかもしれないのでアポクリン腺部分に赤丸をつけてみると

こうしてアポクリン腺をすべて確認しながらこのアポクリン腺をきちんと取り除けばワキガは治ります。

これが直視下剪除法です。

逆に言えばこうして確認しながらアポクリン汗腺をすべて除去しないとアポクリン汗腺が残って臭いが残ることになります。

 

今日も他院術後の再発のわきがアポクリン汗腺除去でした

今日は姫路から手術に来られた方でした。

この方は以前はわざわざ東京まで行って、稲葉式に類する治療を受けたもののわきがはなおらず、制汗剤を使っても汗をかきやすい夏場はワキガの臭いをごまかすことができないため夏場は仕事以外は家にひきこもって外へでないそうです。

友人の結婚式があっても夏場は怖くて参加できず、夏は友人に誘われても遊ぶのもすべて断ってしまうので、悲しいことに『今では友人がほとんどいなくなってしまった。』と話されていました。

手術の時には麻酔をかけてからメスを入れるわけですが、メスで切った瞬間に残っているアポクリン汗腺が顔を出し、アポクリン汗腺が残っていることがはっきりわかりました。この時点でアポクリン汗腺をきちんと除去すればわきがが治ることは確定です。

赤で囲んでいる部分がアポクリン汗腺が見えているところで、ここだけにアポクリン汗腺があるように見えるかもしれませんが、実際にはここはメスで切った切断面だからアポクリン汗腺が見えているだけで青で囲った部分(前回手術の瘢痕部分)を削るとその奥に赤で囲われた部分のようにアポクリン汗腺がたくさん残っていました。つまり脇全体にアポクリン汗腺が残っていたわけですがすべて丁寧に除去しました。

これで夏場もわきがを気にしなくてよくなると思います。

これからの人生がかわるといいですね。

 

香川の方のわきがアポクリン腺除去

今日も県外の香川からワキガを1度で完治させる治療をご希望で来院、手術されました。

術前の右わき外側のアポクリン腺

術前の右わき内側のアポクリン腺

術前の左わき外側のアポクリン腺

術前の左わき内側のアポクリン腺

どの写真も褐色のアポクリン腺がモリモリしているのがわかります。

これをすべてきれいに取り除くと

右わき外側

右わき内側

左わき外側

左わき内側

これでアポクリン腺は取りきれていますので、今後ワキガ臭に悩むことはありません。

アポクリン腺を完全に除去するだけであれば、もっと短時間での手術も可能ですが、できるだけきれいに治すための処置を行うので、約4時間かかりました。

時間がかかっても手抜きはありません。

 

3度目の手術でワキガが治りました。

1回目の手術はAクリニックで吸引法の手術を受けまったく臭いが軽減せず、

2回目は別のBクリニックで剪除法の手術を受け、はじめはよかったものの半年もしないうちに臭いが再発し、わきがの臭いの再発をクリニックに伝えると『もう殺菌剤入りの制汗剤を使うしかない』という説明をするだけだったということです。

3回目にさくら美容クリニックに来られて、今回も剪除法の手術を行いました。

僕は1年以上わきが臭がしなくなってはじめて治ったと考えており、手術後まだ1年経っていないので、理屈の上からは治ったとは言い切れませんが、これまでの経験からもう治っていると思います。わきが臭がなくなり快適になったため、検診時にお子さんのわきがの相談を受けました。わきがは常染色体優性遺伝なので高い確率で遺伝します。

でもわきがはアポクリン腺が原因ですので、アポクリン腺をきちんと取り除けばわきが臭はなくなります。